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貴夜と奈鶴  作者: かわ
6/9

06

「俺はそんなもん頼んでない」

「似たようなものでしょ」

「ぜんっぜん違う!」

「これしかなかったんだから仕方ないだろ?」


「…………」

「奈鶴」


 至極全うだと思われる俺の意見を、奈鶴は見事なまでにしかとしてくる。


「何が違うんだか、俺にはわからないよ…」


 溜息と一緒に思わず漏れた本音が聞こえてしまったらしく、奈鶴は


「俺が甘いのが好きだって知ってるだろ!!」


 思いっきりそれはもうでかい声で抗議してきた。


 そんなに違うものかなぁ。

 ゼロもネックスも、俺にはどっちも甘く感じる。






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