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転生者が集まれば…無敵公爵家が出来上がるまで  作者: ハシドイ リラ


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17.孤立無援の学園生活は辛い…?

「かなり噂になっているわよ。」


「!わ、私はやましい事は何もしていません!学園長にもそう申し上げて調査していただいております。」


「そうなのね。貴方自身にはやましいところはない、と。ただね、学年の違う私のもとにまで噂が届いているの。生徒会としても動かざるを得ないのよ。」


そんな…。何一つとして本当のことなんかないのに、こんなに疑われる事になるなんて。


「王子殿下のお名前で近々呼び出しをする事になると思います。その際はご足労願う事になりますがよろしくね。」


去って行くキリアさまの後ろ姿を見つめながら、やましい事はないけれど厄介な事になったと思い呆然としていた。


「まあ、身分も弁えず調子に乗ってらっしゃると思ったら、そもそもご入学自体が怪しいものだったなんて。ああいやだわ、こんな方と同じ学舎で過ごさないといけないなんて。」


すっと近づき私だけ聞こえるように続けた。


「さっさと田舎に帰りなさい、じゃないともっと酷い噂が出てくるかもしれないわよ。」


やっぱり彼女だった。指導室への呼び出しの理由を入学時の不正だとでも広めたんだろう。


「私は自分の実力で入学を勝ち取りました。何も悪い事はしていませんから。」


涼しい顔で言ってやったら一瞬すごい顔で睨みつけ、その後ニヤリと笑いながら。


「あら、せっかくチャンスをあげたのに。貴方は侯爵家の実力をご存じないのね。後悔なさらないでね。」


と言って去って行った。



その日以降、クラスでも徐々に孤立していった。

噂を信じているかというと半信半疑という感じだったけど、


「ごめんなさい。ボスワース侯爵令嬢を敵に回すのは流石に難しいの。」


申し訳ないと眉を下げながら皆距離を取った。


その辺りから嫌がらせも加速し、噂話も尾鰭がついてどんどんひどくなっていった。



※※※※※※



と、いうことになっている。


「え、誰も信じてないの?」


「貴方ねえ、貴方とボスワース侯爵令嬢じゃ信用度が天と地ほどの差があるのよ。」


「ひええ、侯爵家に生まれながらこの人望のなさ!」


そう、彼女は絶望的なほど人望がなかった。おかげで助かったけれども、ここで孤立した体を取っておかないとどんどんエスカレートしていきそうだから、という幼馴染(ものすごく嫌そうな顔でそう言った)のエティーモスさんの提案で孤立しているように装っているのだ。


「あの子のことだからどうせテレイオーシス様に手を出すな!とかなんじゃないの?」


「うおう、動機まで正確!」


なんとすでに縁談は2回断られている。しかも"相性が絶望的に合わないと思う"というかなりの拒絶ワードでのお断りなのに。


「きっと私がお姉様より格上に嫁ぐのが嫌で邪魔しているんだわ!」


と言って聞かないらしい。


だが、幼馴染としてご自分もテレイオーシス様との交流があったエティーモスさんによると


「一度たりとも脈がありそうな瞬間は絶対なかった!」


というくらい、テレイオーシス様の拒絶反応は凄かったそうで。


こんな歳になるまで拗らせることになるとは誰も思っていなかったんだそうだ。


「あの子を更生させるなんて私たちには土台無理な話よ。私たちにできるのは、貴方への風当たりをどうにか和らげることくらい。あとは大人や当事者達に任せましょう。」


授業はクラスメイトと協力して充実させながら、昼食や登下校などは孤立している雰囲気を作り出していた。

まあ、寮に帰ったらフィロスもアミークスもいつも通りだし、ちょっと面倒だなーという以外実害はほぼ無かった。






「エリーゼさん、今日の授業が終わったら生徒会室に来ていただけるかしら。先日生じた疑義について、本人への質問の機会を設けることになったの。すでに疑義の申し立て人については証言されているので、それに対しての申し開きということね。」


うへえ、あの人そんなことまでやってたのか。でもそりゃそうか。申し立てすればテレイオーシスさまと話す機会もできるし、私の評判も下げられるものね。


「はい、承知いたしました。授業が終わり次第お伺いいたします。」



私の無実は自分で晴らすしかない。腹を括って生徒会室へと向かう途中。


「晴らせるといいわね、不正入学の疑い。やってないことの証明って難しいっていうものね。せいぜい頑張りなさい。」


応援ではない。キュニエだ。今までさまなんてつけてたけど、こんなつまらん人間には付ける敬称なんぞない。後ろの腰巾着どもも、顔覚えたからな!


「心強い声援ありがとうございます。ちゃんと証明する方法を考えておりますからご安心くださいませ。」


「なっ、ふん、強がりもここまでよ!貴方が不正をしなければ私の方が成績でも上に立つの!テレイオーシス様にもそうお伝えしたら信じてくださったんだから!」


「そうですか。私の不正があってもなくても、貴方の成績なんて箸にも棒にも…んんっ。テレイオーシスさまが信じてくださって良かったですね。あとはそれを証明するだけ!ですね。」


にっこり笑って言ってやった。



※※※※※※



なんで?!なんであんなに余裕なのよ!

アイツ、学園長と親しげに話しているところを見たのよ!どういう関係かまでは掴めなかったけど、学園の最高責任者と私的な関係があるのよ!成績だってなんだって自由にできるはず。そんなズルい人間がテレイオーシス様のお眼鏡に叶うなんて許せない!それにそんなズルがなければアイツの成績なんか私より下に決まってる!

子爵令嬢風情が侯爵令嬢に楯突いてるんじゃないわよ!






彼女は明確な証拠を掴んでいるわけではないです。自分が入学の際にお父上の力で天狗か?みたいな高下駄を履かせてもらってやっと入学の権利を得たので、学園長だったらもっと下駄を履かせてもらってるはず!と自分を棚に上げて盛り上がっているだけです。


ちなみにテレイオーシスは"不正が無ければ君の方が優秀"なんてひと言も言ってません。またもや彼女のポジティブシンキングで都合良く改変されてしまいました。

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