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転生者が集まれば…無敵公爵家が出来上がるまで  作者: ハシドイ リラ


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幕間〜ちょっとだけ進展したかも?〜

色々と感傷に浸ったりしながらラーメンもどきを平らげる。うん、なかなか美味しかった。

スープも洋風かと思いきや鶏白湯寄りで、思いの外ラーメンだった。


さてと、鍋を洗うかーってここシンクも何もないな。そりゃそうか。貴族は洗い物なんてしない。食事に関しては呼ばれて食卓につけば食べるペースに合わせて温かい皿が提供されるのだ。



※※※※※※


「もう!せめてシンクに下げてお水に浸けておきなさいよ。それだけでも汚れは落ちやすくなるのよ。」


母ちゃんの口癖だった。食べたら食べっぱなしの俺に毎回口煩く。

けど、ひとり暮らしになって初めて母ちゃんの言ってることが分かった。

一旦カピカピになった皿は多少擦ったくらいでは綺麗にならない、と。

実家にいた頃は文句を言いながらも母ちゃんが洗い桶に少しつけてからガジガジ洗ってたから気にもしなかったけど。


"朝ごはんを慌てて食べてほったらかして出かけ"

"ビールを飲んだらめんどくさくなって朝までほったらかして"


そんなことを何回かやってみて気がつくのだ。


母ちゃん、確かに水に浸けとくくらいはやっとくべきだった!


その足で洗い桶買いに行ったっけ。


そんなことを考えてしばらくぼーっとしていたけど、ハッと気づく。


鍋は使用人に任せよう!きっと文句言いながらもちゃんと洗ってくれる!ていうかうちの使用人は文句なんか言わない!


それより謎解きを進めなければ!


久しぶりのラーメンで満腹になりうっかり思い出に浸っていたが、それどころじゃない!と気を引き締めた。




※※※※※※



それから1時間ほど。

うう、何にも見つからない。

いろんなことを見つけたようでいて、そのくせ何にも繋がらない。分かったのは。


「ご先祖様も転生者だった、ってことだけか。」



少し諦めの気持ちが出てきた頃。


気を紛らわせるために一冊の絵本を手に取った。

確か、あの肖像画のクリスティーネ様が絵本を国内に広められたのではなかったかな。

その頃のものだろうか、相当古いがかなりの数がある。

この国の絵本は文字通り()本だ。文字はない。絵を見た子供達がお話を考えるのだ。

クリスティーネ様の時代は識字率も低かったという。だから絵だけの本を使って自由に想像を膨らませる事にしたのだ。

当時はコンテスト形式で子ども達の話を集めていたらしい。そのおかげで絵本は孤児院にまで行き渡り、孤児もコンテストに参加したいがために字を覚えたというのだ。まあこちらは賞品目当てだったらしいけど。それでも立派な動機だ。そのうち取り組みは全国に広がり、今ではこの国で文字を読めないものはいなくなった。


「うちのご先祖様すげーなー。」


あんまり賢くない子孫としては感嘆するしかないわけだが、まあ焦ったところで仕方がない。


ご先祖様にあやかれるかも?と思い絵本を数冊取り出して、座り心地の良さそうなソファへ。


焦っても仕方ないもんな。温かい飲み物でも入れてこよう。


蜂蜜を入れたミルクティーを片手にソファに戻り、絵本をぱらぱらと…



「なんだよっ!日本語⁈タイトル日本語じゃないか!」





そうです!あの時の初版本ですっ!

やっと繋がった…。

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