第五章:第六話
珠威たちの第二学園都市での一週間はあっという間に過ぎて行った。
仲良くなった春馬や寧々と授業を受け第三との授業内容の違いに驚いたり、珠威は再度翼と決闘をしたり、刺激的な日々で学ぶことも多かった。
あとは、帰って学んだことを第三に還元するだけである。
そういうわけで、初めて第二に来て七日。彼らの姿は来た時に使ったものと同じエレベーターの乗り口にあった。
「また会おうな。」
「ああ。」
「すぐに会えるだろう。」
珠威の目の前で固い握手をして、熱い友情を見せているのは零と響、そして春馬だ。
今回の学園間交流で最も大きく、そして目を見張る成長を見せたのは間違いなく零だろう。
元からスナイパーとしての素質が高く、頼れる後方支援役だった。が、誰にもスナイパーについて学んだことがなかったため、(学ばなくても何とかなっていたこともあって)その才能は粗削りの状態だった。
しかし、同じスナイパーである寧々から技術や戦略などについて学んだことで、零の才能は開花した。
まあ、ありきたりのたとえであるが原石が磨き上げられてダイヤモンドになったということだ。
「きっと次会えるのは学園対抗祭かしらね。」
「学園対抗祭?」
寧々が発した聞いたことのない言葉に首をかしげる珠威たち六人。
そこに翼が現れ補足の説明をする。
「ああ。来年の冬に学科ごとに学園を一チームとして対抗戦をやるらしい。」
「ほぉーん。それは面白そうだな。」
「次は負けないから楽しみにしておけよ。」
結局何度決闘をしても珠威に勝つことができなかった翼はリベンジに燃えているようだ。
そんな翼を煽るように、
「そうか、まあ何度やろうと結果は変わらないだろうがな。」
と珠威が言うと翼は笑いながら、
「分からないぞ?俺が圧倒的な力を手に入れている可能性も...」
「いや、その前に柊君はチームプレイを学んだ方がいいと思うよ。」
春馬の一言にその場にいた者は爆笑。
翼は顔を真っ赤にして下を向くのであった。
な、長らくお待たせしました。
次はいつ更新できるのやら...




