第四章:第十四話
対抗戦が終わり、翌日。教室にて。
「それじゃあ、上位四チームのやつらは各自希望のアームを書いてくれ。
初めてでよくわからないだろうから、もう一回だけ説明するぞ?」
そう言って、教官はアームのオーダーの仕方について説明をした。
「まず、分類についてだ。
分類は、近距離型・バランス型・遠距離型・サポート型の四つから選んでくれ。」
珠威が配られた紙を見ると、確かに分類と言う項目が一番上にあり、そしてその下には大きな白いスペースがあった。
「そして、選んだらその白い部分に、どんなアームがいいのかを具体的にかいてくれ。
銃であれば、どんな弾がいいのか、重さと威力のバランスだったりとかな。
それをもとに武具開発部がそれぞれの、オーダーメイドのアームを作ってくれる。」
いったんそこで言葉を切り、ニヤリとして教官は続ける。
「喜べお前ら、今回は記念すべき一期生だからと言うことで、特別に高クオリティーのアームに仕上げてくれるらしい。
だから、しっかりと注文を付けろよ。」
珠威は自分の手元の紙と向き合う。
隣に座る歌葉の方を見ると、もうすでに分類は近距離に丸を付けて何やら書き出している。
(オーダーメイドの武器か...)
あまり考えたことのなかった珠威は、いざ注文してみろと言われて、手を動かせずにいた。
そこで、歌葉に聞いてみる。
「歌葉、どうやってアームを考えているんだ?」
集中していた歌葉は顔を上げ、白紙の珠威の用紙を見て、質問の意図を理解する。
そして、顎に手を当て考えるそぶりを見せて、答えた。
「そうですね。私は普段使っている剣が、どんな風になったらいいかなって考えてます。
例えば、私は力がないので、物を切ることは得意ではありません。
ただ、切れればもっと戦闘が有利になるはず、ということで、ひたすらに切れ味のいい剣が欲しいなって感じですかね。
あとは長さとか、そんなものでしょうか。」
「なるほど。」
歌葉の考え方を参考に、珠威も普段の武器を軸に考えてみる。
珠威が普段使うのは両手剣。
最も接近戦で強く、また、珠威の動体視力、反射神経を駆使すれば銃弾すらとらえることができるため、最もフィットしているのだ。
「困っていること...」
窓から外を見ると、遠くに決闘場のフィールドが広がっているのが見えた。
ふと、判別対抗戦での一幕を思い出す。
もっと攻撃範囲が広ければ楽に勝てたのに。とはいえ、リーチを下手に伸ばすと取り回しがきかなくなってしまう。
そこで、珠威はオーダーする内容を決めた。
細かい字で、多くの注文を書いて、
「よし。これでオッケーだ。」
教官に提出する。
受け取りがてら珠威の用紙を軽く眺めた教官は、
「お前、まじか。本当にいいんだな?多分大変なことになるが。」
と驚くが、
「はい。必ず使いこなして見せます。」




