第四章:第九話
あっという間に一回戦は終わり、準決勝が始まる。
ちなみに勝ち残ったのは一班、四班、五班、八班である。
準決勝で珠威たち、一班と戦うのは四班。
もうすでに珠威たちは転送装置に乗っており、作戦の再確認をしていた。
「さっきの四班の一回戦を見ていた限り、彼女たちの特徴は圧倒的なチームプレー。
ただ、遠距離の得物は持っていないようだから、できれば零のスナイプで一人削ってから一気に攻勢に出たい。」
「そのためには相手に気づかれるよりもこちらが先に気づくのが必要なんですよね。」
「そうだ。」
優勝に向けて落とせない一戦。
「じゃあ、頑張ろうか。」
「おう。」
*
転送装置の扉が開き外を見ると、広がっていたのは砂漠だった。
ところどころサボテンが生えており、なかなか芸が細かい。
気温も高く、おそらく地面にヒーターがいれられているのだろう。
(ただでさえ七月と言う暑い時期なのにこれはかなりしんどい戦いになりそうだ)と珠威は思うが、
「ここを頑張って勝とう。暑いけどしっかり集中して先に相手を見つけよう。」
と声を掛ける。
皆うなずき、初戦と同じようにマップの位置から相手のいる場所を予測し、今度は全員で移動を開始する。
移動を始めてから十分ほどたったころだろうか。
零が、
「おい、全員伏せろ!多分だけど敵を発見した!」
慌てて体を低くし、零の言う方向を見ると確かにちょこちょこと砂漠を動く四つの影があった。
「それじゃあ、零は一人でここから見張っていてくれ。
俺たち三人で接近する。十分近づいたら合図をするから、狙撃を頼む。」
「了解。」
指示をして、四班に見つからないようにこそこそと移動を開始する三人。
そしてその五分後。
『位置に着いた。狙撃を頼む。』
零のもとに珠威からの無線が届き、照準を合わせ、
パァン
これまで全く動かなかった戦況を動かす一発の銃弾が放たれた。




