第四章:第八話
閑話兼説明会です
「はぁ。」
試合が終わり休憩時間。
一班の四人とも、流石に体力を消費したのか勝った班に与えられる部屋で休んでいた。
とはいえ、他のトーナメントの一回戦が終われば準決勝が待っている。
いつまでも休んでいるわけにはいかない。
重い腰を上げて珠威がストレッチをしていると、歌葉が聞いた。
「そういえば、この試合用の剣。いったいどういう仕組みなのでしょうか?」
人の体を切っても切れないし、でも気絶させることはできる。
足を切ると、足が動かなくなるだけで気絶はしない。
銃弾も一緒だ。
実弾で致命傷になりうるところに被弾すると、気絶して戦闘不能状態になるが、腕などに食らうと腕に力が入らなくなるである。
「ああ、これな。俺も気になって教官に聞いてみたんだ。」
腰に下げている剣を手に取る。
零も近くに置いておいたライフルをいろいろな方向から見る。
「『試合用の武器は試合用戦闘アーマーと連動している。』だってさ。」
「どういうことだ?」
「つまり、食らった体の部位から自動的にアーマーについている超小型コンピューターで、アーマーを重くするか、電気ショックで気絶させるかってところか?」
花梨が聞くと、
「その通り。」
「でも、そうするとこのブレードや銃弾はどういう仕組みになっているんですか?」
珠威の持つ剣のブレード部分を見つめながら歌葉が尋ねる。
ブレードに実体がなければ打ち合いはできないし、今珠威がしているように触ることができないはずだ。
「そこら辺のことは技術的なことだから教官も分からないらしいけど、なんか他の剣だとか銃弾であれば実体を持ったり刃のところでなければ触ったりできるらしい。
それ以外だと透けるんだとか。
それで、アーマーに触れるとコンピューターに信号を送るそうな。」
歌葉の目の前で珠威が刃を触ろうとし、歌葉はひやひやしながらそれを見ていると、なんと刃は珠威の体を透けて通った。
「こうやってな。」




