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第四章:第七話

 視点は戻って珠威たちの戦い。

 先ほどまでの白けた空気から一転、真剣な戦いが繰り広げられていた。


 珠威が秀に切りかかったと思ったら、その高い身体能力で攻撃をかわし、でたらめにマシンガンを撃ちまくる。

 その射撃をよけながら距離をとる珠威を、彩華による精密な射撃で追撃。

 もうよけきれないか、というところで花梨が彩華をけん制する。


 かなり高いレベルの戦闘に、観戦する他の生徒たちも息を飲む。


 とはいえ、こんな戦いをしていれば当然かなり速いペースで集中力を消費する。

 実際、少しずつだが彩華の精密な射撃にずれが発生している。

 そこに付け込めたらよかったが、銃弾をよけるということに集中力を削られた珠威では厳しく、秀への切り込みが浅くなってしまう。

 結果、互いに疲弊しながら戦況は膠着していた。



 しかし、そこにいる者たちの表情は明るい。

 秀も珠威も、表情が変化しにくい彩華と花梨もこの戦いを楽しんでいた。


 ただ、残念ながら楽しい時間はいつまでもは続かない。

 珠威の攻撃をよけようとした秀が足を滑らし転倒、珠威の手によって戦闘不能にされる。

 焦った彩華が身を乗り出しすぎ花梨の射撃を受けてこれまた戦闘不能になった。


 こうして三十分に渡る、一班と二班の試合は幕を閉じたのだった。





 試合後。

 目じりに涙を浮かべながら、



「お前を認めよう、藤川珠威。お前には僕を超える魅力があるということを。」



 偉そうな態度で珠威のことを称える秀の姿があった。

 そんな秀のことは無視をして、珠威は金髪の女子に話しかける。



「それにしても、二班のみんなも強かったな。」


「でも適わなかった。悔しい。」



 淡々としたしゃべり方だが、確かに表情には悔しさが表れていた。



「良ければ名前を教えてくれないか?俺は藤川珠威。」


「私は結城(ゆうき)彩華(いろは)。よろしく。」


「よろしくな。」



 友情が芽生える姿を見て教官はうんうんと、うなずいていた。

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