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第一章:第三話

 決闘 ―それはこの学園での立ち位置を決める重要なシステムの一つだ。

 ”立ち位置とは?”と思う人もいるかもしれないからまずその話からしよう。

 国立学園都市では、各学科、上からA、B、Cクラスと分かれている。

 これは、前年度における成績によって割り振らるポイントの順位によって決まる。

 例えば、入学試験によるポイントの割り振りでは、首席が100pt、次席が95pt、3~20位が90ptのように設定されていた。

 そして、テスト以外でポイントを得られるのが決闘というシステムだ。

 もちろん、細かい規定はたくさんある。

 被挑戦者よりポイントが低い人から挑まれた決闘は断れなかったり、決闘を行うには決闘場へ行って正式な審判をつけなくてはならなかったりする。

 とはいえ、このシステムの良いところはポイントの競争を活発化させるだけではない。

 生徒間の争いを解決することにも利用することができるのだ。

 完全な第三者の審判のもとのため、正々堂々と戦うことができる。

 これは大きな魅力である。

 また、決闘には様々な方法がある。

 純粋な力比べであったり、知恵比べであったりと、よくこんだけ準備したなと感心させられるほどだ。


 というわけで俺は今、まさしくその決闘場に、月宮さんと決闘するためにいる。

「ルールは私が選んでいいですか?」

 感情のこもっていない声で、むしろ冷淡にすら聞こえる声色で月宮さんは俺に尋ねてくる。

 彼女の目的はわからないが、決闘を挑まれた以上は受けるしかない。

 そして受けたならば勝つという選択肢の他ない。

「ああ。」

「それじゃあ...」





 月宮さんが選んだのは訓練用の剣を使用した勝負。

 障害物のない室内フィールドで、どちらかが降参、あるいは審判が戦闘不能と判断したら試合終了というルールだ。

 そして、ルールも決まったことだし、いざ試合を始めようとフィールドに入って気づいた。

「なんでこんなにも観客がいるんだ?」

 フィールドにはガラス張りの窓(もちろん、簡単には割れないよう加工済み)があり、そこから観戦できるようになっているのだが、観客席いっぱいに人がいるのだ。

「それはそうでしょう。新入生による最初の決闘。ましてや首席であるあなたと、次席である私との戦いなんですから。」

「...月宮さんって次席だったんだ。」

 煽るつもりはなく、ただ知らなかったという純粋な驚きの念でそう言葉を漏らすと、月宮さんはこれを煽り文句ととらえたらしい。

「...あなた、覚えておいてくださいね?私、剣による一本勝負は得意なんですから。

 後でどうなっても知りませんよ。」

 ものすごく怖い顔をして、なんだか後ろに灼熱の業火が見えるような...

 そんな月宮さんに若干の興味を覚える。

「それじゃあ、俺のことを楽しませてくれるんだよな?」

 俺と月宮さんの間に激しい火花が散る。


「それでは勝負を始めます。このコインが地面に落ちたら勝負を開始とします。」

 審判の先生はそんな俺たちの様子を知ってか知らないでかコイントスの構えをする。

 その様子を見て、俺と月宮さんも勝負へと意識を切り替える。

 そしてコインが投げられて...


 カキ―ン


 地面に設置すると同時に動き出す―

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