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第四章:第一話

 あっという間に季節は巡って一年生が終わり、二年生となった珠威たち。

 彼らの関係性は特に変わることなく良好で、多くの時間をこの六人で過ごしていた。

 カラオケに行ったり、旅行に出かけたり、かけがえのない思い出を積み重ねて一年が過ぎた。

「今日から俺たちも二年生か。」

「零君は少しぐらいは自覚を持ってくださいね。」

 この日は二年生としての初登校日。

 午前中は一年生の入学式で午後からの授業となっていた。

 授業までに昼食を済ませようと食堂に集まった六人は、もちろん新学期に緊張感を覚えるはずもなく、いつも通りのんびり会話を交わしていた。

「そういえば噂だけど戦闘科では二年から実技訓練のために四人以上の班を作るんだとか。」

 珠威が事前に聞いていた情報を話すと、歌葉は何か合点がいったという顔をする。

「どうしたんだ?」

「いえ、今日は何だか視線を感じると思いまして。

 その理由が私たちの班に加わる人選への好奇心だとすれば納得がいくなと。」

「確かに。」


 珠威も、いや、珠威だけではなく同じテーブルに着く全員が(今日はよく人に見られているな)と感じていた。

 姫奈は若干不快に思いながらも仕方ないか、と思い直す。

 何しろ当たり前のようにたくさんの時間を共にしているが、珠威と歌葉は戦闘科のトップツーなのだ。

 同じ班になれれば実践訓練で有利になるだけでなく、自身の飛躍のヒントを得られるのかもしれないのだ。

 これでは注目を浴びても仕方ない。

「ちなみにもう組もうと思っている人は決めてあるのかい?」

「はい。以前とある方から紹介していただいた方を誘ってみようと思っています。」

 硝斗の質問に歌葉が答える。

 珠威と歌葉と零の三人は同じ班を組むことが確定。

 となると必要なのは一人以上。

「出来れば普通の人がいいな。」

 班員のうち二人とは、出会った日に決闘を挑まれるという特殊な交わり方をしたため、最後の人いくらい普通に出会いたいと思う珠威であった。

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