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第三章:第四話

ちょっと書き方を変えてみようと思う。

 男たちは一番広い正面エントランスから建物に入り、リュックにしまっていたライフルを取り出して突然天井に向けて乱射を始めた。

 夏休みのショッピングモール。しかも時間は昼にかかろうという頃。

 当然エントランスは多くの人でごった返していた。

 そんな中で響いた銃声。

 人々を混乱へ追い込むには十分だった。

 その場にいた全員、慌てて入口へ向かおうとしたが、

「全員止まれ。さもないと撃ち殺すぞ。」

 すごみの効いた声でこう言われてしまい、一歩も動けなくなってしまった。

 そんな中、とっさの判断で難を逃れた二人がいた。

 硝斗と莉桜である。

 彼らは一階を散策していて、ちょうどエントランスに差し掛かろうというところで零が怪しい人影に気づき、この二人を慌てて逃したのだった。

 零本人は、救出活動時の万が一の時に動くことを考えてあえて人質に紛れたのだ。

「いいか。今から言うことをよく聞け。

 まず、通信機器を今から集める。そのあとに持っていることが分かったものはその場で殺す。」

 六人の犯人グループのうち、最も小柄な男が大きな袋を持って回収する。

 零は静かに従う様子を見せながら、そっと男たちの姿を観察する。

 彼らは皆、黒いフルフェイスマスクをかぶり顔がよくわからないように対策している。

 まるでテロを起こそうとしているようだ、と思う。

 彼らの狙いが分からない現状、下手に動くのは下策。敵を制圧できそうな目途が立たない以上、おとなしくしておく他ないのだった。



 一方衣料品店組。

 珠威が怪しい人影を見て嫌な予感がするので確認すべきだと言うと、歌葉と姫奈のどちらも困った顔をした。

 珠威の勘がよく当たることを知っていたからだ。

「とりあえず、その入ってきた方に行きますか?」

 そう歌葉が尋ねたちょうどその時、珠威のスマホが震える。

 ポケットから取り出して見ると、硝斗からだった。

『今、エントランス付近は外部からの侵入者によって占拠された。

 零は人質の中に紛れた。どうすればいい?』

 そのメッセージを三人で見て考える。

「まず、分からないのは侵入者の狙いだ。」

「人質を取っている時点で無差別殺人とかそういった類のものではなさそうよね。」

「身代金...いえ、違いますね。」

「「「うーん。」」」

 色々アイデアを出してみるが分からないものは分からない。

 不確定要素が多い中で動くのは得策ではないと判断した彼らはいったん警察へ連絡することにした。

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