第1章 コトリバコ
主人公 宮川が所属する特殊捜査課が立ち向かう怪異と謎の組織「PRC」
特殊捜査課はPRCの闇を暴けるのか!?
俺の名前は宮川 雄二とある県の警察で「特殊捜査課」という所に所属している。特殊捜査課は主に心霊現象、ポルターガイストによって発生した事件を捜査している。
「宮川さん!お疲れ様です!」
彼は後輩の新羽 智昭同じく特殊捜査課に所属している巡査長だ。
プルルルルルル...
「すまない電話だ。失礼」
「宮川くん、事件だ。」
電話に出ると、課長の不知火 秀雄さんだった。
「すぐ向かいます。場所は?」
そして俺と新羽はパトカーに乗り、事件現場に向かった。
1時間後...
俺達は国道を逸れた先にある山道の途中で停車した
「お疲れ様です。こちらへ」
先に来ていた所轄に連れられ、少し進むとそこには小さな寺があった。
「なんだか、空気が変な感じです...」
「新羽、お前霊感あるのか?」
「ええ、祖父母が霊能者だったので、少しは」
そして本堂に入ると、畳が少し血で汚れていた。横を見ると、捜査官に事情聴取されている一人の女性がいた。
「ここからは特殊捜査課に変わります。」
そう告げると捜査官は本堂を出てどこかへ向かった
「初めまして、○○県警特殊捜査課の宮川と新羽です。先ほどの捜査官にも話されたと思いますが。私たちにも事情聴取をさせてください」
「わかりました。私は伊那 歩実、ここの住職の娘です。」
「それで、何があったんですか?」
「いつも住職である父は毎日お経を唱えていたのですが、急にお経ではない『何か』をブツブツと喋り出して、木魚に頭を打ちつけ出したんです。」
「そして頭から血を流して倒れてそのまま...」
「そうでしたか...お父様の事、お悔やみ申し上げます。私たちも全力を尽くして原因究明に努めてまいります。」
「宮川さん!気になるものが!」
そう呼ばれて俺達は本堂の横にある物置小屋に行った
そこにあったのは木箱だった
「なんか、パズルみたいになってるな」
俺は新羽にそう言ったが、返事がない
「新羽?」
振り返ると、顔を青ざめた新羽が立っていた
「どうした?」
返事がない
「顔が青いが、体調悪いのか?」
それでも黙ったままだ
そしてようやく口を開いたと思ったら、衝撃的な事を言い出した。
「これ...コトリバコっすよ...」
物置小屋にいた全員が固まった
「すぐに対処しないとここにいる全員が○にます!」
「おいどうするんだよ!」
「俺らどうなるんだ!」
怒号や悲鳴が響き渡った
「一旦じいちゃんに電話します!」
そう言って新羽は電話をかけ始めた。
コトリバコ...極めて危険な呪物...
対処しなければここにいる捜査官だけでなく、近隣住民にも被害が及ぶ可能性がある...
「じいちゃんがすぐ近くにいるそうなので連れてきます!!」
新羽はパトカーに乗り走って行った
そして10分後
「連れてきましたぁぁぁぁ!!」
そして新羽のお爺さんを物置小屋に連れて行くと
「ふむ、いかにもこれはコトリバコじゃ」
「対処をするから、全員一度寺から出なさい」
そう言われ全員寺から出た
30分後
「もうこれで安全じゃ」
「じいちゃんありがとぉぉぉぉ」
無事に事件は解決した
と思っていた
後日、俺の携帯に知らない番号から着信があった
「もしもし?」
「おはようございます。先日のコトリバコは無事に解決されたようで...」
「...何者だ?」
「PRCの一員...とでも名乗っておきましょうか...」
「なぜあの事件を知っている?PRCとはなんだ?」
「まぁまぁ落ち着いて...順に説明しますから」
「まずPPCについて説明しましょうか...PRCは『Paranormal Research Committee』、怪異研究委員会の略称」
「怪異研究委員会...か」
「PRCは怪異を研究し、実験、そして怪異の開発を行っています」
「...」
「次にあの事件を知ってる理由。それはあのコトリバコをPRCの研究員が設置したからです。」
「何が目的なんだ」
「残念ですがここから先は極秘情報なので言えません。この後はあなた達で謎を解いてください」
「おい待て話は終わってな
ガチャ
「ちくしょう切られた!」
一方その頃PRC本部では
「とうとう始まりましたね...『J.M.O.P.計画』が...」
「厄介な組織もいるようですが...大丈夫でしょうか...」
「『特殊捜査課』だろ?あんなの、一瞬で壊滅するだろう...」
第1章 完
暇だったので書きました。人気だったら続編作るかもしれません