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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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異世界転生・転移関係

異世界に転生して、モンスター娘とハーレム作る

「幸せだねえ……」

 心の底からそう呟く。

 異世界転生してから20年。

 転生者は地球の日本にいた前世では味わえなかった幸せをかみしめていた。



 その理由は転生者のそばに侍っている美女達。

 一人二人ではない。

 何人もの綺麗どころが側にいる。

 こんなハーレム状態、前世ではありえなかった。

 転生後の世界でもまず不可能だった。

 だが転生者は成し遂げた。

 美女だらけのハーレムを。



 そんな彼の回りには美女という共通点を保つ女だらけ。

 それもすぐ隣にいる者達だけではない。

 今、家に居ない者達を含めれば更に人数は増える。



 取り立てて見た目が良いわけでもない。

 才能に恵まれてるわけでもない。

 他の者達と違った才能や超能力を持ってるわけでもない。

 前世の知識によるチートを行ったわけでもない。

 それでも転生者は身に余る待遇を手に入れていた。



 なぜなら、彼が人間だったから。

 男だったから。

 それは周りに居る美女達には必要不可欠な要素だった。

 世界中にあらわれた迷宮からあらわれた怪物達には。



 ある日突然、転生先の異世界に迷宮があらわれた。

 そこからは多種多様な怪物があらわれた。

 その全てが女。

 男はいない。

 そのため、彼女達は種の保存のために男を求めていた。



 だが、異世界の人類はこの怪物達の望みを拒否。

 あらわれた怪物女達の姿が、彼等の崇拝する宗教の悪魔と似たようなものだったからだ。

 これを理由に、怪物と対立。

 戦争へと突入していった。



 そんな世界に転生者は生まれた。

 農家の末っ子として生まれ、兵隊にさせられるために育てられた。

 この世界の国々は、怪物との戦争のために常に兵士を求めている。

 そのため、各家庭に最低でも何人かの兵役義務を強制していた。



 この人数を提供するため、各家庭は必要もない子供を出産・育成している。

 しかも、この為に必要な支援などは一切ない。

 育児の費用は全て各家庭持ち。

 この為、強制的に産まねばならない子供が大きな負担になっている。

 当然ながら、家を継ぐ子供以外は蔑ろにされる。



 転生者もそんな兵隊用の子供の一人だった。

 死なない程度に育てられたが、常に邪魔者扱いは当たり前。

 罵倒・侮蔑にストレス解消の暴行などなど。

 虐待と育児放棄の合わせ技によって育てられてきた。



 当然ながらそんな家族を転生者も嫌悪している。

 それでも、こんな状態が当たり前なのがこの世界だ。

 何の知識も情報もなくこんな世界で育っていたら、転生者もこうした風潮に沿って生きていたかもしれない。

 しかし、幸いにも前世の知識があった。

 経験と体験があった。

 比較対象となる人生があった。



 おかげでこの状況の異様さに気付いた。

 それはこんな事をさせる人類への嫌悪感になっていった。

 早い段階で愛想が尽きていた。



 だから早い段階で怪物女達との接触を図った。

 これ自体は簡単だった。

 なにせ、徴兵されれば嫌でも戦場にかりだされる。

 そうなれば怪物女と接触する機会は出てくる。



 その機会を掴み取り、転生者はすぐに怪物女側に寝返った。

 自分を虐げてる人類社会よりはマシだと思ったからだ。

 怪物側も自ら来てくれる主人公をありがたく受け入れた。



 それで構わなかった。

 相手が怪物でもだ。

 転生者にとってはどうでも良い事だった。

 自分を虐げた社会に未練はない。



 なによりも大きな理由がある。

 転生者にとってこれが一番大きな原因だった。



 怪物女は美女しかいなかった。



 初めて見た時には本当に驚いた。

 噂には聞いていたのだが、まさか事実だと思わなかった。

「怪物は美しい」

「化け物だが、姿は綺麗なものだ」

「バケモノだからこそなのかもな」

 化生は見た目が美しいという。

 そんな伝承そのままに、怪物女達は美しかった。



「モンスター娘か」

 前世の知識から、転生者はすぐにそう思った。

 だからすぐに怪物達にくだっていった。

 現代日本でオタク趣味にどっぷりはまっていた転生者には何の抵抗もなかった。



 確かに異形といってよいだろう。

 異様というならその通りだ。

 しかし。

 そんな事どうでも良かった。



 動物の特徴を持つ獣人も。

 植物の特徴を持つ樹人も。

 虫の特徴を持つ昆虫人も。

 そんな事ささいな問題だった。



 確かに体の一部は人間ではない。

 なるほど、怪物というのも納得だ。

 下半身が蛇だったり。

 下半身がクモだったり。

 腕が鳥の翼になってたり。

 背中に虫の羽根がはえてたり。

 植物の特徴を持ってたり。

 慣れてなければ抵抗はあるだろう。



 しかし、転生者は現代日本を生きたオタクである。

 この程度の違いなど何とも思わなかった。

 それよりも、全員が美女であるという事実の方が重要だった。

 しかも、交配可能という。



 おまけに働く必要もほとんどない。

 田畑を耕したり、道具を作り出したり。

 こういった作業はしなくて良い。

 それよりも子作りが優先される。

 モンスター娘達からすればこちらの方が大事だ。

 その為にわざわざ人間のところに顔を出してるのだから。



 転生者からすれば、こんなにありがたい事はない。

 何故に命がけで怪物・モンスター娘と戦わねばならないのか分からない。

 美女と仲良く睦まじくすごせるのだから、こちらの方がよい。



 そもそも、モンスター娘達が求めてるのは男である。

 子供を作りたいから同衾してくれる者を送って欲しいと言ってるだけだ。

 それを突っぱねたのは人類が崇拝してる宗教の女神による。



 唯一絶対を名乗る女神イエル。

 こいつがどういうわけかモンスター娘を拒絶した。

 おかげで人類社会はモンスター娘達を敵として戦争開始。

 終わる事のない戦役を続けている。



 また、モンスター娘を怪物と呼んでるのもこのイエルのせいである。

 もともとモンスター娘は人類の一種族であったという。

 女だけしかおらず、動植物などの特徴を持ってるだけで。

 それを排除して迷宮に封じたのがイエルだった。



 イエルが女神になる前は、各種族と男は交わっていたというのだが。

 神様の代替わりでイエルが就任した途端にこれが終わったという。

 以来、イエルはモンスター娘・別種族を排除。

 今に至るという。



 なんでそんな事をと転生者は思った。

 その理由はモンスター娘達にも分からないという。

 だが、モンスター娘達が悲惨な目にあったのは間違いない。



「あいつは悪魔だ」

 モンスター娘達はそう言う。

 確かにと転生者も思った。

 モンスター娘達との戦争のせいで、転生者は悲惨な幼少期を過ごした。

 なので、転生者には女神イエルが悪魔に思える。



「魔王イエルだな」

 唯一絶対の悪魔。

 ならば、魔王というのがふさわしい。

 この呼び方は瞬く間にモンスター娘達の間でひろまっていった。



 そんな魔王から多くの男を救うべく転生者は動いていく。

 モンスター娘達がもとめる男の数は多い。

 転生者だけでどうにかなるものではない。

 より多くの男の協力が必要になる。

 なので、たまに人間の社会に戻って声をかけていく。

「いい娘がいっぱいいるぞ」と。



 現状に不満を持つ者は多い。

 今よりよい環境で生きていけるならと賛同する者は出てくる。

 そうした者達を連れて迷宮に帰り、モンスター娘達に紹介していく。



 これが拡大して人類側から男が激減していく。

 これはそのまま戦力の減少になる。

 人類側は少しずつ戦線の縮小をしていく事になる。



 モンスター娘の迷宮側も同じだ。

 やってきた男との間に子供をつくる事になる。

 そうなれば出産・育児に人手をとられる。

 戦争どころではない。



 自然と両者の間に自然に休戦・停戦が発生していく。

 示し合わせたわけでも協定を結んだわけでもなく。

 戦争どころではなくなっていっている。



 転生者も多くの子供をつくっていく。

 求められてるのは能力や才能ではない。

 知識や技術ではない。

 見た目の良さでもない。

 残念ながら転生者にそんなもんはない。

 どれをとっても、せいぜい人並みでしかない。



 求められてるのは生産能力。

 子供をつくって、つくって、つくりまくる事。

 それをしっかりと把握してる転生者は、求められる事に専念していった。

 その結果、大量の子供の父親になっていく。



 そうして生まれた娘は、母親と同じモンスター娘になり。

 男の子のほうは全員人間となる。

 このあたり、しっかりと産み分けられていく。

 人類の女はいない。



 どうしてそうなってるのかは分からない。

 だが、そうなるように出来てるのだろう。

 遺伝子とかが。



 こうしてモンスター娘の迷宮には人の男が増えるようになり。

 モンスター娘の子供が次々に生まれるようになっていく。

 もちろん、この間にも魔王イエルの人類側から男が大量に離反していく。

 悲惨な境遇を甘受する者は多くはないのだ。



 こうして時間と共に迷宮側の勢力が大きくなっていく。

 拮抗していた戦力は、だんだんと迷宮の方が有利になっていく。

 イエルを女神と仰ぐ勢力は、だんだんとおいやられていく事になる。



 そんな事など気にする事無く。

 転生者は美女だらけのモンスター娘ハーレムの中で生きていった。

 幸せをかみしめながら。

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