恋わずらい
すみません。時系列がいろいろずれております。というのも、何かいろいろ話進んで真実が明らかになっていく、”君の想像通りだよ♪”を書いてみたかったから!
いろいろややこしいんじゃい!と思ったあなた! 作者は反省の為、今日は夜しか寝ません!
「ジャンヌ殿、王女様が、いつもの場所に来いとの伝令だ。早急に向かわれよ。」
「ははっ。」
一礼をし、私は文字通り宮殿の庭を駆け抜ける、一筋のつむじ風となる。
「もう、遅いよ~。ジャンヌ。」
「お待たせしました。申し訳ございません。王女様。」
「もう、公務でも無いのに、ちょっとくらい崩して? プライベートくらい、昔の幼馴染に戻って欲しいな!」
「あい分かった。ヘレネ。元気していたか。」
「ジャンヌはもう、相変わらず可愛いなあ。」
何故か、理不尽にも首にしがみつかれ、胸を押し付けられる私。ふう。今までもこれからも、公務ではしっかりしているが、心を許した相手にはひたすら甘えてくる、彼女は本当に可愛らしい女性だ。私の一番の憧れでもある。
「ねえ、ジャンヌ最近、嫌な事が有ったでしょ。暗い顔をしているの。私で良ければ相談に乗らせて欲しいな。」
「じ、実はだな・・・。」
私は彼女に悩んでいる事を打ち明けた。どうしたって自分を想いそして気にかけてくれる、そんな存在には人類はどうしたって抗えないものだ。
「そうなのねえ。まあ、ラムザ。悪い虫がついたのね。ちょっと虫を粛清してきたいのだけれど。ジャンヌはそれじゃあダメなのよね?」
こくりと頷いてみせる。
そしてしばらくたった頃だろうか。彼女はどこからか巻物を取り出して来た。
「こ、これは!?」
フフフん。さも得意げな彼女。参考文献数は正直引くレベルだったは、それだけずいぶんと前から下準備を練りに練っていたのだろう。
「悪魔・精霊界の恋愛バランス勢力詳細地図ね・・・。一体いつから・・・。」
「ジャンヌが、ラムザさんの事が好きなのは知った時から、だよ!? 絶対応援したいって思っていたし・・・。」
2人の顔は夕陽が差し込みより赤く染まっていった。
*****
それから、1ヶ月くらいの間だろうか。ヘレネと一緒に考えていた計画を実行に移すことにした。
先ずは悪魔界切ってのもて男イシュアン(序列第6位)に接触を図ってみたのだ。
毎晩、計画は進められ、とうとう準備が整った。
山のような聖水で何日もかけて身を清めた私は、月食で見えなくなった月を元に戻す為夜空に舞い上がった。
もともと常人の何倍も魔力量のある私はついに天文学的現象をも変えることに成功する。
「おお、月が元通りに!」
「ありがたや・・・。」
「さっすが姉ちゃん!」
「・・・。」
どこかしらからも歓声が上がる中、一瞬で爆弾発言は投下された。月光を沁み込ませた神々しい光をまとった彼女の口からだとは誰も思いもしなかった。
「私、騎士団長ジャンヌは序列321位のネフェル殿に、決闘を申し込む!」
*****
もちろん、モブAことおれは、決闘の審査員として参加していたさ!騎士団長ファンクラブのみんなも一緒なんだぜ! しかし、不憫かな・・・。団長は見られている事を知らないんだぜ・・・。
これも、イシュアン兄貴のおかげなんだぜ! 今にも決戦の火蓋は切られそうになっていた。
さてさて、どんな対決がまっているのでしょう! 作者もドキドキしてます。




