ありふれた精霊の日常
精霊じゃないよ。悪魔だよ?!どっちやねん、いらっだったあなた!
本文の内容で後から説明あるので、今は回答を控えさせていただきます。
あ~。あ~。マイク、テステス。
どこかにおれの声は届いているのだろか。
おれ、死ぬかもしれない。フワオ。今一歩後退遅れていたいたら、頭蓋骨がクレーターになる所だった。
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並列思考で演算中。おれは小娘の世界線とは15度違った世界線にて交戦中だ。
格下の悪魔に決戦の儀を挑まれ、絶賛苦戦中している。
クッ。これでも足りないか。三十並列思考。*技名ではないからな。
今の姿はコカトリス。起動力と瞬発力に特化させてみた。ちなみに足としっぽに魔眼をはやしている。
「コケ~。コ、コ、コ、コ。お前らいい度胸だな! おれをバビロニアのラムザと知っての狼藉か?」
右に左に疾走しながら、悪態を吐く。チッ。右足がかすって被弾した。
サーティーン「お前はもう古いんだよ。沈めよ。老害が。」
衝撃波でおれの身体はゴムまりのように吹き飛ばされる。
フォーティーン「この程度か、上位の下っ端野郎。待て待て。おれが右足も~らい!」
鶏足がかまいたちで切断され、血しぶきが上がる。
フィフティーン「じゃあ。締めといきますか。はいご臨場~。ついでに焼き鳥にしちまうか。」
念力により、おれの羽をむしり取り、羽は宙に舞う瞬間におれはまた変身能力を発動・・・。
タンポポの綿毛になり、相手の力を利用しながら、散解した。3つのおれの分身体のどちらかでも残れば
離脱成功だ。
フォーティーン「やつは、どこに?燃やし尽くせ。」
炎大魔法。ヤツの手から火柱が上がった後、一瞬にしてかき消えた。
当然だ。この付近100メートル一体、酸素を抜いておいたからな・・・。植物とくれば火をってか!
おれに止めを刺しに集合していた、3バカの上空から、おれのありったけの魔力で重力魔法をぶち込み、
奴らの脊髄の魔力回廊をぐちゃぐちゃにして差し上げる。
やれやれ。何で戦闘時に人間の姿で戦うのか、理解に苦しむ。お前達も変身能力くらい使えるだろうに。
昆虫とかの脊椎動物なら、外骨格でできているし、中けっこうスカスカだから魔力回廊の位置の操作
も簡単だし。
まあ、おれのお得意の3コンボをお見せしたんだ。冥土の土産って事で死んでもらおう。
魔力回廊を潰され、のたうち回っている彼らに回復の暇を与えず、空気を元に戻した反動で暴風を
巻き起こし、転倒を加えてから一気に食らい尽くす。丸飲みだ・・・。
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ふ。後にしようと、歩き出したその瞬間、おれのどてっぱらに風穴が開いた。
サーティーン「やれやれ。おっさんよ。全く。格上相手に決戦を挑むのに、分身体一体も作って置かない
とか、怠惰だな奴らはよ! しかしだ。もう。この辺りに魔力反応はねえ。本体でビンゴだな?
おいしいとこだけ貰ってやるぜ! ヒャッハー! 」
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イシュアン「何をしている。下郎が。」
透明化と魔力防御障壁で鉄壁のサーティーンはなす術もなく、彼によって圧殺された。
「ゲフォ。ぷはっ」
血反吐を吐き、地面に倒れこみ、天を見上げる。
「やっぱ。強えは。お前はよ~! でも助かった・・・。」
イシュアン「ラムザはやっぱ弱っちいな。おれの相棒なんだから、しっかりしろ。こんな雑魚共に
やられているんじゃねえよ。タコが。」
「うるせえよ。この規格外野郎が・・・。」
そう、おれとイシュアンは先の精霊大戦の戦友だ。おれが勝ち筋を創り出し、ヤツの圧倒的な力でねじ伏せる。
まさに常勝だったのだ。でもおれらは勝てない試合はしなかった。負けそうになれば、
一先にと退散したし、強者にはプライドなんか捨て、従った。それが、ガスコンじいさんだ。
まあ、爺さんでも、序列一位のヤツには勝てなかったんだけどな。
それを小娘はたった一人で瞬殺しちまった。おれらは、世界線がゆがまないよう、多重結界でサポート
していただけだ。まあ、小娘はおれの千倍以上強いって事だけは確かだがな。
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イシュアン「さあ、帰るぞ。」
差し伸べられた、友の手をおれはしっかりと握り返した。
今回、団長の出番なしです。すみません。
語り手が消されてしまうと、物語終わってしまうので仕方ないのですよ~。