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主人公召喚!どうやら日本からやって来たそうですよ!?

書くのがめんどくさいので本文を見てくれ!い、いや、書くのが思いつかなかったからではないからな!?

おれの名前は大和たける、生まれながらの主人公だ! と言いたいところだが、そんな修行して、最強になったとか、異世界転生する前から強かったとか、そんな王道の人生だったわけじゃない。


何というか、まあ、そこそこには強くなれたんじゃないかとは思う。少年の頃ドラ〇ンボールを読んでいらい、格闘に目覚めたおれは、翌日から近所の悪ガキのボスに片っ端しから喧嘩を吹っかけていった。


もちろん、まんがを読んだだけでは強くなれるはずもなく、初戦は一蹴されたものの、けんかは必ず勝っていた。


「こいつ、こんだけやっても、くたばらねえ。ば、化け物だ・・・。」


やがてついたあだ名が不死身の大和だ・・・


おれは強い。無邪気にもそう思っている時期がおれにもありました。


思えばあれがおれの最初の挫折だったのかもな。


多少腕に覚えのあったおれは、中学に上がると同時に柔道部に入った。そこで、西ぱいせんと出会った。


柔道地区大会優勝、中等部のエース。そんな肩書を持つ、西ぱいせんは、おれの壁であり、目標だった。

なんと、中学生にして、一般の部地区大会優勝の実力者だったが、高校選手権では、ベスト8が関の山だった。


あんな強い先輩が、日本一強い高校生でさえない。そう思ったおれは、高校卒業と同時に海外に武者修行へ旅立っていたのだが、強盗にあうは、スリにあうは、最初の2年間こそ順調に修行できたいたものの、不幸は一日へと凝縮されて、やってきたのだった。


意識が消える瞬間、覚えているのはアメリカのストリートのヤニ臭い湿った地面の感触と、額から滴る血の気配だった。


そうだ、遺言をこの世界の空気へと残したい。例え誰にも届かない思いだったとしても。


「母ちゃん、バカ息子でごめん。親孝行できなくてごめん。ドラ〇ンボ〇ル超が出たってよ。何年も見てないや。来世では母ちゃんみたいな、優しいひとを救える、そんな生き方がしたい、な」




プツン。確かに生がこの世から摘み取られた音がした。



「聞こえますか? 私の声が聞こえるのですか?」


あれ、おれはまだ生きている?生者にしか感じられないはずの、懐かしい痛みが全身を貫き、内臓が悲鳴を上げ、筋肉が歓喜に震える。


重たいまぶたをこじ開ける。まるで固い瓶のふたをこじ開ける難儀さだ。


誰かの気配を感じる。何だ。人が血まみれで倒れているのに、見てんじゃねえよ!


見せものじゃねえんだ!


「お前らなあ! やんのか? ああnn・・・・」


突如世界は幸せなやわらかさに包まれた。衣類越しでもわかる、この柔らかさと豊満さ・・・。


こ、これは見事な・・・。おっppppppppppp。


やべえ。おれの鍛え上げられた腹筋は、先ほどの位置へと頭を帰還をさせた。


そう、きれいなお姉さんに、膝枕をされていたのだった!


きょ、巨乳を通り越した美乳!形、大きさ共にパーフェクト!


(*もしこの中に女性の読者様がいらっしゃいましたら、直接的な言葉を使うのをお許しください。

これはもう仕方のないことなのです。老若男女を魅了するお胸!不可抗力不可避なのです。)


突如として、訪れてしまった、賢者タイム・・・。


脳細胞をフル回転させて、おれは究極の答えへとたどり着いた。


「ってすみません。おれの血で汚してしまって・・・。って良かったらこれどうぞ!あ、やべえ。

ハンカチじゃ落ちねえ。ク、クリーニング代弁償させて下さい!」


相手は、おれの突然の上体起こしからの早口でどうやら面喰っちまったらしい。


視線をキャロキョロさせながら、クスリとほほ笑んだ。


「治療中なので、動かないで下さい・・・。一刻を争います。」


端正な声で、声を荒げるでもなく叱咤された。


なんつーか威厳が違うんだ。おれがこれまで会った猛者どもとはまた違う雰囲気で


逆える術もなく、ひざ元へ傷つけないように、そっと頭を預ける。


(*読者の中にはおれとその位置代われ! 思った方はまずはりんごを片手で十回連続で粉砕出来るようにしましょう。でないと、大和に抗議する間もなく、瞬殺されてしまいます。)



大和改めヤマト・・・。


あんだ。この姉ちゃん。美人なんてもんじゃあねえぞ。とんだべっぴんさんがこの世にいたもんだぜ。


この世? いやあの世かもな・・・。


「それで? おれの命を救って見返りにあんたは何を求める?」


なぜかテンプレ通りのセリフばかりが頭を駆け巡る。


「横を見てください・・・。」


「お、おう。」


「あなたは私と結婚していただきます。」蚊のなくような小声で彼女は顔を真っ赤にして、告げたのだった。



なんだ・・・と。こんな美女と結婚をするためだけに呼ばれたんだと・・・?


このおれが? 格闘技に今までの人生をささげてきた漢だぞ! 誰得やねんと自分で突っ込む意外とレイセイナ理性をかき集め、


「そこは魔王討伐、ちゃうんかーい!」


言ってしまって我ながら恥ずかしかった。


「魔王と邪竜は聖騎士様が討伐いたしました。後はその、ひと段落落ち着いたので、私もそろそろ身をかためるべきかと思いまして。


ええと、その、嫌ならいいですの。」


「私も愛している分だけ、愛されたいですもの。一生愛してもらえないと分かっていて、結婚するなんて、寂しすぎますの・・・。」


「大和さんのタイプの女性は、どんな人ですか? 私じゃダメですか?」


涙目で美女に迫れれたら、漢のすべき事はただ一つ・・・。


「おれのどこが好きなんだ?」


不敵な笑みを浮かべて、時間稼ぎの一手を打ち出す。


我ながら、最高に最低だと思う。確実におれに惚れている女にさらに勇気をだせというのだから。


ちなみに自意識過剰おつではない。彼女の真摯な目はすべてを物語っていた。


もし万が一、これが美人局でも、おれはおれを一生恨むまい。信じるそれ一択。


「大和さん、私は女神様から、あなたの人柄を少しばかりお伺いしています。例えば、お母様のお墓参りは毎月欠かさず行っている事。お線香をあげる時の優しい表情・・・。」


え、なんで知ってんの?


「それに、今月あった楽しいことを、まるで少年のような笑顔で、お母様の好物を手土産に小一時間ほど報告している事。他には・・・。」


え、女神さんなんて情報渡してくれちゃっているの? 恥ずかしいあまり殺意わいてきた。


「柄にでもなく、武甲派一本なのに、世界各地で知り合った友人からお見合いパーティーを誘われると、必ず参加していた、ロマンティックな面とか♡ 」


うわあ~ だれか殺してくれ・・・。


「その後だれにも連絡先聞かれずに、ご友人にいつかお前にピッタリな女が見つかるもんさ、と言われ、


友の胸に飛び込んで、漢泣きしている姿とか♡ 」


この娘、なんちゅー小悪魔なんじゃ。おれのHPはもう一ミリカツカツなので、勘弁ください・・・。



「そんな、不器用なあなたが大好きになりました。あなたの世界にある言葉だと、ギャップ萌えというのでしょうか・・・。」


とたんに、滑舌だったのが、嘘のように顔を真っ赤にしながら、もじもじしだした。


ん!太ももやわらけ~! しかし、大胆なのかシャイなのかようわからん娘やな・・・。


「他にも、ほかにも・・・。あなたの事が好きなエピソードたくさんあります・・・。」


「道場やぶりの際には、必ず事前にアポイントを取ってたこと。対戦相手には敬意を払い、卑怯な事は一切せずに、対戦後は親友になることが多かった事。」


「ある道場のk子さん、C美ちゃんには、告白されときながら、ふ、俺のような流浪の者には、君たちはもったっmuuuu。」



これ以上、黒歴史を聞くのに忍びなかったおれは、勇気をだして、それはそれはお熱いお仕置きをくれてやった。



周りから、「ヒュ~。熱いねお二人さん!」


「よう!お姫様!未来の旦那と早速イチャイチャきめてますかい?」


「こりゃあ、後継ぎにも困らなさそうだな!」


周りの黄色い声援がうざい!


「お前らなー! うるっせーぞ!」


抗議の声を荒げ、けがしているのを忘れ、立ち上がったおれは、いつの間にか、姫様の手からは魔法陣が消え、あんなに痛痛々しかった傷が完治しているのに気づく。


え、姫様!? 確認してみると、先ほどの美女の頭には、小さなエメラルドがちらべられたこれはまた


小奇麗なカチャーシャが・・・


***********************************


姫様→求婚→おれ・・・・・・


あれ、俺どうなるの?


まだ、答えを聞かせていただいてませんのに・・・。


私の一世一代の大本命の告白、あなたは乗りますか?


どこからか聞こえてきた、優しいけれど心配そうな声が、この姫様からのものだと


理解するのは、姫様の人差し指でおれの唇をツンツンされてやっとの事だった。


というか、何ですかこの可愛くて美人で、スタイリッシュで、可愛いふわふわした生き物は?








次は女騎士がが出てくるそうですよ!?


女騎士と、大和くっつくんやろどうせ・・・。と思った方、そんな未来はなぜか来そうにないので、


読者様、お帰りはあちらです!

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