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サムライは異世界に行った  作者: @METAMETA
第三章 暴走ダンジョン
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肝胆相照 かんたんそうしょう

肝胆相照 かんたんそうしょう

お互いに心の奥底までわかり合って、心から親しくつき合うこと。心の底まで打ち明け深く理解し合っていること


 俺たちは火口に入った。50km壁沿いに奥へ飛んだ時、タラスコンを探知した。背に射口があるため、壁沿いの低空飛行で近づく。

 イブキが奴の前に飛び出す。奴が気づいた瞬間火弾を撃ち上空に飛んだ。奴は視線ごと頭を上げた。そこにイブキの後ろを付いていた俺は瞬移で跳びこむ。

 頭を上げ晒した首に雷飛斬を3撃首に送り込み、首の鱗が剥げたところを切り刻む。ユキは切れた部分に鉄火弾を撃ち込み続け、傷を拡張している。

 奴の背の光線はイブキに集中している。行ける、そう思った時、横から光線が来た。尻尾を横からまわしこみ俺を狙ったのだ。

 同時に頭を下げ首を隠した。俺は瞬移で顔の前に移動した。俺を目の前に見た奴は噛みつこうと口を開けた瞬間、一気に口の中に雷飛漸と鉄火弾を撃ち込み鎖を口に飛ばす。見つけた。

 分銅に纏った火をナイフに変化させ内部の魔石の肉を切り取り絡みつく。やはり内部は軟らかい。奴は叫び声をあげ更に口が開いた。一気に魔石を引っこ抜く。


『討伐です』


 あの巨体が黒い煙に変わっていく。なんとか倒せた。魔石もでかい。周囲を囲まれていないことを確認し、ここで一旦引く。


 帰還した俺たちは、ジンに魔石であるオリハルコンを渡す。オリハルコンは赤みのある透明な金属だった。


『ぼくは感心したよ。最初にたてた作戦がうまくいかず、咄嗟に口の中へブレスが来る前に攻撃し魔石を引っこ抜くなんて、さすが兄さんだね!』


『こー――ら!!!どさくさに紛れて兄さん呼ばわり、頭が高いわ!100年速いわ!1000年じゃ!兄さんと呼べるの天上天下私だけじゃ!兄さんと呼べるのは100の試練を乗り越えて、1000の兄さんポイントを貯めたん者しか与えられない栄光のゴール、軽々しいんじゃ!』


『だって、僕はイブキのパートナーじゃないか』


『あらカグラさんったら・・・・って、なるかい!このくだりはもう何回目じゃ!だいたい兄さん、姉さんのツーツーカーカーの鉄の絆は肌を寄せ合い天界から舞い降りたコウノトリ様が祝福した番じゃ!パートナーって・・』


『けど弐号機生産の時、プールで僕たちも肌を寄せ合ったじゃないか』


『ぎゃー!!!、なんか見たんか、見たんか、目瞑ってっていったやんけ!あれは瞑想合気の儀式でお手手繋いだだけやろがい!!』


『僕はイブキの裸は綺麗だって思ったよ。けど、胸は僕の方が大きかったね』


 イブキが真っ赤になった。


『カー!グー!ラー!!!』


 二人は砂浜で追っかけっこをしていた。

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