表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サムライは異世界に行った  作者: @METAMETA
第二章 ダンジョン
25/53

奇怪千万 きかいせんばん

奇怪千万 きかいせんばん

普通では考えられないくらい不思議なさま。また、ひどくけしからぬこと



 朝ユキはロビーで待っていた。ダンジョン1階層に三人で入り、山頂まで駆ける。そこでのユキに呼吸と瞑想を教える。

 瞑想は俺、イブキ、ユキの三人が輪になりそれぞれ手を繋ぎ行う。ユキにも水を流し込む感覚で根源力を繋いだが、蛇口を最初から全開にできた。

 その後、各種武具の使い方を説明し型を教える。ユキがゆっくりそれをなぞる間に、イブキと立ち会う。イブキは多彩な武器を使いこなすトリッキーな戦闘スタイルだが、俺はそれをいなしていく。鍛錬の時、イブキは喋らない。

 施設に帰り、朝食を三人でとり、イブキは学校へ、ユキはギルドへ、俺はダンジョンに向かう。俺は第三階層の魔物を殲滅するクエストをこなしていく。あれから第三階層のボス戦を何度かこなしたが百弧には会えなかった。



----------------------



レベル:91

ステータス:攻撃力:94→α、守備力:24→α、身体活性:59→α、精神力:118→α、魔力:24→α

スキルX:"覇気"Ψ→ω、"合気"Ψ→ω、"操気"φ→ω、"根源力"ω、"呼吸"ω、"瞑想"ω、"意識"φ→ω"武術"ω、"間合い"φ→ω、"空間支配"χ→ω、"物理支配"κ→ω、“スミレ”α


 私はゲンジのステータスを確認する。レベル91に上がっていた。

 レベル三桁でダブルS、トリプルSレベルなので、レベル91のSランクは通常の範囲だ。ここまでは問題ない。

 けど、とうとうゲンジのステータスは全てα、攻撃力、守備力、身体活性、精神力、一般スキルも消えた。

 現れているのはスキルXのみだ。ゲンジのあり得ない記号、これは限界突破なのだろうか。スキルXはゲンジのオリジナルだ。これは、今日の鍛錬に参加してわかった。

 この世界にはいろいろな武術や魔法の訓練方法があるが、呼吸や瞑想といったものはない。呼吸はこの世界に満ちている何かを取り込み自分と大きなものを合わせ均一化する訓練、瞑想は根源力に身を任せる、根源力と繋がる訓練とゲンジは言った。

 ゲンジによると人の力は実存し限定された身体と無限の根源世界からなるらしい。 

 この世界は根源の力に満ちており、ゲンジのそれは常に満たされ、拡張を今続けているようだ。

 この考え方は何処から得たのであろう。彼の重大な秘密であったはずだ。これを私に開示し、訓練までしたということは、もう全面的に信用されたということなのだろうか。ゲンジと一緒の鍛錬で根源力は私も確認できた。つまりステータスやスキルに依存しない魔力の供給方法であるようだ。

 私は瞑想の中では鳥のようであり、静止した状態で羽ばたこうとしているが動けない。しかしゲンジの手から何かが伝わり、少しずつ羽が動いた。イブキちゃんは朝日が少しずつ昇ってくるといっていた。人それぞれらしい。

 ゲンジは根源力で満たされている。これがゲンジの魔法の源であろう。もう私の解析ではステータスもスキルも判定できない域ということか。

 今回新たなに発生したのはスミレ。しかもスキルXに付いた。ゲンジは白狐のスキルを癒しの空間と言っていた。

 ここに入れたから切り飛ばされ、貫かれた五体が戻ったらしい。


 イブキちゃんのステータスとスキルがゲンジと同じように変化した。これはこの兄弟の血縁の傾向なのか、それとも特殊な鍛錬の成果なのか、これを確認するために私は今日から鍛錬に参加をさせてもらった。そして理解した。


 今日の鍛錬で覇気、合気のスキルXが私に付いた。あの根源力を理解し繋がったからか。

 ゲンジは第四階層に行けばダブルSになるだろう。第五階層、ここまでのゴールしかこの国は彼に提供できない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ