ジークの感動
フィーネはチーズオムライスを手際よく作り、ジークに出した。
ジークは女の子の手作りに感動した。
ジーンと来ていると、フィーネは嫌いだったかなと思った。
「もしかして、嫌いだった?」
「いや、うまそうで、感動した。」
パクッと一口食べると、ジークは益々、感動した。
「うまい!」
(変な物も入れてなかったし、純粋に女の子の手料理だ。)
ジークは、無駄に容姿がいい為か、変に好意を寄せられ、薬を盛られたりした過去があった為、自分は女に好かれないと拗らせていた。
「フィーネは料理が上手いな。」
「そうかな?ずっとお師匠様のご飯作ってたからかな?」
食が進みジークはあっという間に平らげてしまった。
(もっと味わって食べるべきだった。)
「ジーク、おかわりだそうか?」
「いいのか?」
「そんなに食べてくれると作った甲斐があったかな。後で、お風呂も準備するから入ってね。」
ジークはオムライスを二皿キレイに平らげ、お礼を言った。
美味しそうに食べるジークに、フィーネは嬉しくなった。
「ジーク、お風呂どうぞ、」
フィーネは、フワフワのタオルをジークにだすと、ジークはタオルを受けとるも、断った。
「女性より先には入れない。フィーネから入るんだ。」
「えっ、でも薪をいれないと、」
「俺がするから、大丈夫だ。」
ジークは自信ありげに言った。
(大丈夫かな?覗きしないよね?)
フィーネは、じっと、ジークを見た。
「なんだ?」
「…覗かないでね?」
「そんな事しない!」
一応、ジークを信じ、フィーネは先に入った。