表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者様の理想の彼女  作者: 屋月 トム伽
2/17

ジークとフィーネ

ジークは飛竜を飛ばし急いで、フィアードの森へ行った。


(思えば、戦いの日々だった、魔物と戦い、レベルを上げ、気が付けば、イグニスはサリアと恋人同士になっているし、周りの奴らも、彼女や結婚してる者までいる。俺も、彼女が欲しい!)


ジークはそんな事を考えながらいると、飛竜がキューと声をだし、下を向いた。

下を見ると、森の中に小さな泉のような湖が見えた。


「なんだ?水が飲みたいのか?しょうがないな。」


ジークは飛竜と湖に降り立った。



飛竜から降りると、チャポンと音がし、ジークは音の方に振り向いた。


そこには、肩より少し長い水色の髪の女の子が湖から上がる所だった。


「きゃぁ!?」


思わず見とれていたジークは、彼女の悲鳴で我に返った。


「すっ、すまん!」


「痴漢!?」


「違う!飛竜に水を飲ましに降りただけだ!」


ジークは、思わず、彼女の腕を掴み落ち着かせようとしたが、力強くそのまま押し倒してしまった。


そのまま、二人は目が合った。


「きゃぁ!やっぱり、痴漢!?」


彼女の悲鳴でまた、ジークは我に返った。


「違う!?とっ、とにかく!早く服を着てくれ!!」




樹の影から、彼女はじっとジークを睨むように見た。

「本当に痴漢じゃないんですね?」

「違う!飛竜に水やりにたまたま降りただけだ!」

「後ろで飛竜が水を飲んでいるし、一応信じます。痴漢呼ばわりして、ごめんなさい。」

樹の影から出て来て、彼女は素直にジークに謝った。

「こちらこそすまん!まさか人がいると思わなくて。」

「まあ、本当に人は私以外森に住んでませんから。」

「は?この森に水の乙女がいるのでは?」

「何ですか?それ?」


「…」


「魔法使いセレスティアの予言で、ここに水の乙女がいると、」


「セレスティアは、私のお師匠様ですけど、予言なんてできませんよ。騙されたのでは?」


彼女がポカンとした顔で言った。


(あの魔女めー!?)


ジークは心の中で叫んだ。


「あのー、お師匠様がなんかすみません。痴漢呼ばわりしちゃったし、お詫びにお食事でもします?」


「そういえば、腹が減ったな。」


「村に今から買い物に行きますので、すぐに作りますね。」


「そういえば、名前を聞いてなかったな、俺は、ジーク・ルカニアだ。」


「私は、フィーネです。」


二人は飛竜を置いて村へ行った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ