クエスト(ジークの大剣)
クエストは洞窟のゴースト退治だった。
「夜な夜な現れて家畜を襲うらしいですね。被害はまだ一件ですね。」
フィーネがクエスト書を読み上げるとジークは、そうなのかと聞いた。
「読んでないの?」
「読んでないな。」
「…大丈夫?」
「ゴーストごときに遅れはとらん。」
二人は向かい合って話すも、フィーネは目が点だった。
「ジーク、ゴーストが出たぞ。」
イグニスが声をかけると、ジークはフィーネを座らせた。
「ここで見ててくれ!」
フィーネの横にサリアが杖に灯りを魔法でつけ座った。
「ジーク、大丈夫なの?」
「あれくらい敵じゃないから。」
サリアはニコニコして言った。
「クラウ・ソラスよ!光を放て!」
閃光と共にもの凄い衝撃波がきたが、サリアのシールドでフィーネに当たる事はなかった。
「さぁ、今のうちに洞窟を出ましょう。」
フィーネは、あっという間の事に言われるままサリアと洞窟を出た。
洞窟を出て、洞窟を見るとガラガラと崩れ、洞窟ごと破壊していた。
瓦礫の上からジークとイグニスが戻って来たがフィーネはまだ目が点のままだった。
「フィーネ!見てくれたか!?」
「あまりの衝撃に見えませんでした。光ってたし。」
ジークは地面に手を付き、ガックシきた。
(閃光を使ったのがまずかったか!?)
「あの、ジーク?」
フィーネが寄ろうとすると、ジークは勢いよく立ち上がった。
「イグニス!次だ!ゴースト以外で行くぞ!」




