フィーネとサリア
ジークはフィーネの元に戻ると、またフィーネはナンパされていた。
(フィーネは可愛いから、目を離すとすぐに男がよってくる!)
ジークが急いで行くと、サリアが体よく追っ払っていた。
「あら、話は終わったの?イグニスは?」
「飛竜を借りに行った。」
「飛竜?まさかクエストに?」
「そうだ。すぐに、フィアードの森に行く!」
「まあ、イグニスも行くならいいわ。それより、ジーク、この子から目を離さない方がいいわよ。」
「当たり前だ。フィーネは可愛いから、守らないと。」
「へぇ、言うじゃない。」
「すぐに、街外れに行くぞ!イグニスが飛竜に乗って来る。」
三人は歩いて街外れに向かった。
フィーネはこっそり、サリアに聞いた。
「あの、ジークって、やっぱりあんな感じですか?」
「そうね。今はちょっと面白くなっているみたいだけど。心配しないで、フィーネの魔法のせいじゃないから、あいつ、魔法耐性があるし、そこら辺の惚れ薬も気分が悪くなる位で全く気がつかないほど効かないから。」
「そっかぁ。でも、さっきから男の人が寄ってくるから、一度家に帰りますね。」
「ジークに言うといいわよ。」
「サリアさんて、優しいですね。」
フィーネは、自分の体質を言おうか迷っていたが、とりあえず、家に帰る事をジークに言った。
「一度家に帰る?何故だ?まさか、嫌になったか?」
「ちょっと、湖に用があるの」
フィーネが、言いにくそうにしていると、サリアが助け船を出した。
「ジーク、後でゆっくり説明してあげるから、フィーネの言うとおりにしてあげなさい。」
その時、上空から、イグニスの乗った飛竜が降りて来た。
「サリア、乗れ。」
「じゃあ、フィーネ、ジークと仲良くね」
サリアは、イグニスに手を引っ張られ、軽く飛竜に乗った。
ジークは、指笛を鳴らすと、乗ってきた飛竜がやってきた。
「ジーク、また乗せてもらっていい?」
「もちろんだ。」
ジークは、またフィーネを抱き抱え、飛竜に乗り、二体の飛竜は出発した。




