表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕らの冒険1  作者: じっつぁま
第一章 始まりの森
6/59

6話



目を覚ますと、まだ薄暗かった。

昨日は疲れて、体も拭かずそのまま寝てしまった。

隣のベッドではケーゴがまだ寝ていた。

そっと外に行き、井戸水で顔を洗い、ついでに体を拭いた。

カウンターではHP、MPも回復していた。


部屋へ戻り、ケーゴを起こし、なけなしのお金を払って朝食を食べた。やはりあまりおいしくなかった。この村での長居はやだなっと思った。


持ち物を確認し、行商人さんのところに向かう。


「じゃあ乗って、出発するよ」


馬車の中には商品がいっぱいで、身を小さくして座っていた。

HP、MPを使うこともできないので、ケーゴと少しずつ話してみた。


彼は僕と同じ17歳。身長だけは高いが、体重は僕と同じくらいで痩せ気味の体つきのようだ。気は弱く、小中学校でもつかいっぱしりをさせられていたそうだ。強くなる気持ちはあるため、リアルでも体力づくり、筋トレをしていたそうだが、何故か筋肉はつかなかったそうだ。異世界に来たら、筋肉がつくのではないかと思って、誘われて門をくぐってみた。でもスライムは、いわゆる打撃系の攻撃は相性が悪く、HPだけ削られて村にやってきたそうだ。


村の宿屋の主人は気のいい人で、筋トレ代わりの薪割で宿賃としてくれた。

今後、誘ってくれた人がやってくるまで、そうしておくつもりだったそうだ。


「誘われた人って、立花なんだ。ここに来るの?」


「・・・来るって言っていた」


「ふーん、そうなんだ」


僕に異世界のことを聞かせてくれた人と、ケーゴを誘った人は同一人物だった。


「まぁ、とりえあずスライム狩りをしようか。竹槍を使えば狩れるよ。まずはレベル上げとお金稼ぎをしようか」


「・・・うん・・・よろしくお願いしま・・・」


最後の言葉は聞き取れなかった。


初心者の村へ帰り、またスージーとジェームズに挨拶をした。

この間お別れしたばかりだっただけに、少し恥ずかしかった。


2人でスライム狩りを行った。

はっきり言って、ケーゴには難しかったようだ。僕の1レベルの時よりつよさはあるようだったが、はやさが少なかった。そのため、必ずスライムからの反撃を食らうこととなった。それでもHP16あるので、レベル2までは行けた。ぎりぎりまでスライム狩りをやってもらい、先に宿屋へ返した。あとは僕だけでスライム狩りと薬草採取を行い、お金稼ぎをした。


また、数日間は同じことの繰り返しであった。

夜には僕は水魔法の練習をした。MPぎりぎりまで水筒に水を作る練習をし、ようやくウォーターLv1スキルを手に入れた。ケーゴにもMPができた時点でスージーに見てもらうと、彼は土魔法ができるようだった。


スライム狩りはなかなかはかどらなかったが、勤勉に筋トレ、ここでも薪割を行い、僕と一緒に寝る前に魔法の練習をした。出来た土は窓から捨てた。


ようやく僕のレベルが6まで上がり、ケーゴのレベルも4まで上がった。

お金はもう少し貯めたかったが、20000ゼニーたまったので、次の村で武器を買うこととした。実は馬車が明日旅立つそうだ。逃すのはもったいない。


お世話になったジェームズ、スージーに別れを言い

「またすぐ帰ってきたりしてwww」

などと冗談を言われながら(冗談だよねw)

バード村へ行くこととした


馬車の中でまたケーゴといろいろ話してみた。


「・・立花君がいうには、もう2人この世界に来ている人がいるみたい」


どうも、少し打ち解けたみたいで、多少スムーズに会話ができてきている。


「知ってる、門のばあさんがそんなことを言っていた。どんな人か分かる?」


「・・2人は女の子だって。・・1人は次の町にいるんだって」


女子かー。リアル女子はめんどくさいな。

でも仲間になるんだったら、打ち解けないとな。いい子だったらいいんだけどね。っとなると、男3人、女2人のパーティーになるんだろうか?なんか偏っているな。


なんてことを思いながら馬車の中で眠った・・・




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ