Act.1 「神楽亜利亜の仕事着はメイド服と体操着。。」
秋葉原のとあるメイド喫茶。
神楽亜利亜はいつものコスチューム、ピンク色のメイド服とフリフリのエプロン姿で、オムライスを運んでいた。
「ご主人様のお名前は?」
「『太郎』〜♪ってもう100回以上亜利亜ちゃんに名前書いてもらってるんだけどね〜♪」
苦笑いしながら『亜利亜命』と鉢巻をして法被を着た男が小さく主張した。
「え!ご、ごめんなさい!!私ったらドジバカだよぉ」
亜利亜はペコリと頭を下げる。
男はその可愛らしい仕草に興奮しながら
「い、い、い、良いんだよぉ!そこが亜利亜ちゃんの良いところなんだからぁ♪」
と手を前でブンブン振った。
アリアは「たーろーうー」と言いながらチューブを絞る。
「あ、亜利亜ちゃん。怒る気は全然無いんだよ?でもね?そのチューブ。マヨネーズだよね?」
白い文字で「たろ」と書かれた時点で法被の男が優しく突っ込んだ。
「え!ご、ごめんなさい!!私ったらドジバカだよぉ」
男はその可愛らしい仕草に興奮しながら
「い、い、い、良いんだよぉ!そこが亜利亜ちゃんの良いところなんだからぁ♪」
と同じセリフを言う。
亜利亜がドジをし、客が彼女の仕草を見る。
このやり取りが亜利亜推しの客のテンプレだった。
客はマヨネーズの掛かったオムライスを食べながら「今日は二回もドジバカポーズ頂いたっとツイート」
すると彼のフォロワーから「いーなー」「ラッキーすぎるだろ」などというリプが届いていた。
そこで彼女の勤める店に入電。
「亜利亜、仕事だ。虎の穴6Fでグール出現」
チッキンに戻った亜利亜に店長が声をかけた。
するとさっきまでドジっ子を装ってた亜利亜はため息をついて深く息を吐く。
「ちっ!また6Fかぁ、くそったれが」
○
ロッカーに行きごそごそと給仕服を脱ぐと、大きく富んだ見事な双丘が緑色のブラと包まれながらフルフルと揺れた。
「なぁ、亜利亜!急げ!そのまま行っても良いだろ!グールが人を襲う前にな」
「店長バカね、これじゃ無いと動きにくいでしょ?」
アリアはそう言うと、手早く「3—C」とクラスが体操着に着替えた。
「それとこの着心地たまん無いわね」
ブルマの端をピンと引っ張り下着とのラインを合わせると、M-4を取り出して撃鉄を起こした。
「じゃあ掃除に行きますか」