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作者: 篠崎貴和


***



飽和した器は、別に壊れはしない

一杯になるまで注いだら、後はこぼれていくだけで

蓋で塞げばもう何も


固有に弧を描いた外壁をなぞるようにして

固有の味を持って落ちるだけだ


それが人には見えないのは

奇麗な布で拭ったからでも

その下に受け皿を置いたからでもなく

器も中身も、透明だから



***



豪雨暴風にお気をつけ下さい

僕は急いで雨戸を閉じた


まだ昼間だというのに部屋の中は真っ暗で

少し息が苦しかった


シャッタータイプの うちの雨戸は

雨が当たるとやたらうるさい


嫌気がさした僕はコーヒーを飲んで

少し寝ようと目を閉じた


着けっぱなしのテレビが

警報解除を伝えていた



***



長い 長い イヤホンのコード

揺れるたびにゴソゴソと


音量上げても 鼓膜に響いて

曲の隙間に 鼓動が聞こえた



***

長編の執筆途中にちょっと書きました。とか言いながら、こんなもの書く為に丸まる一週間費やしたわけですが(笑

ちなみに今は活動報告にあった新作の為の情報収集をしています。

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