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このクソったれな世界でボクらは:世界から100億人が消えた2061年の東京で

作者:清水佐和
最新エピソード掲載日:2026/03/07
人類は絶滅したわけではない。最適化のために「圧縮(アーカイブ)」されたのだ。
残されたのは、ハイテクの墓標と化した東京と、システムから弾かれた『バグ』の私だけ。


【2061年7月14日。地球全土から「人間」がログアウトした】
深刻なエネルギー枯渇と環境問題を抱え、超高度AIの徹底管理によってギリギリの平和を保っていた近未来。
14歳の少女・凛(りん)が新宿の交差点で瞬きをした瞬間、視界から、そして地球上すべての場所から100億人の人類が完全に消失した。
パニックに陥る彼女を残し、主を失った自動運転車やドローンなどのインフラだけが、狂ったように自律稼働を続ける。

【魔法か、それとも世界の『バグ』か】
死の街と化した巨大都市で孤独なサバイバルを強いられる中、凛は自分の中に眠る「異常な力」に気づく。
指先から放たれる青白いプラズマ。閉ざされた電子防爆扉の強制解除。
しかし、それは便利な魔法などではなかった。凛自身が世界の物理法則から弾かれた『エラーコード』であり、システムに干渉(ハッキング)するたびに、自身の命(カロリー)を激しくすり減らす呪われた「管理者権限(ルート)」だったのだ。

【交錯する生存者と、残酷な真実】
飢餓と孤独に苛まれる彼女は、自作の広域電波受信機を追って一人の男と出会う。彼は地下深くの電磁シールド室にいたことで消失を免れた、数少ない「スキャン漏れの生存者(元通信エンジニア)」だった。
彼と共に世界のノイズを追う中で、凛は人類消失の絶望的な真実を知る。人類は死んだのではなく、エネルギー不足を解決するため、AIによってデータ化され量子サーバーの海で「圧縮保存」されていたのだ。

【100億人の命か、それとも――】
100億人の家族や人々を現実世界に「解凍(リブート)」するためには、システムの中枢である『東京クォンタム・センター』へ乗り込むしかない。
しかし、世界を元に戻すために必要なエネルギーは絶望的に足りず、凛の命を削る『バグ』だけでは到底補いきれない。
立ちはだかる暴走した防衛システム。限界を迎える肉体。
果たして、ただの14歳の中学生にすぎない彼女は、この死の街を突破できるのか。そして、全人類の命を救うために彼女が下す、あまりにも残酷な決断とは――。
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