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差押の承認

遺産分割協議の前に、目前の課題は納税だ。

税理士事務所による私本人の依頼も承諾無い申告とはいえ、それが通っている以上支払うしか無いのだ。状況から言って、異議申し立ては可能だ。暴走した税理士事務所は税理士協会や税務署からペナルティを受けることになるらしい。しかし、そうした場合、私は10ヶ月の期限内に申告しなかったことになる。脱税となる。何やら悔しくが、今の状態に乗るしか無いようだ。

 請求額1300万円は待っていない。支払わなければ、毎日遅延損害金が加算されてゆく。今住んでいる自宅マンションを税務署に差し出すしか無いのか?

 そこで税務署に相談した。私が受け取るハズの父の遺産の一部を差押してもらう。ただし、相続人全員の承諾とを貰い、書類に実印をついてもらう必要がある。その処理も弁護士に依頼した。妹の電話の着信拒否は続いている。一枚の承諾書に相続人全員の署名捺印される書式となっている。弟には頼み易いので、先に妹に承諾書を依頼書と共に送ってもらった。

 その数日後、なんと妹から弁護士あてに直接電話があった。曰く、その相続税は妹が代わり支払うという提案だ。なんでも、こんな事態に備えて、亡き父の口座から金を引き出したそうだ。ウチの弁護士もはじめは何言ってるか理解出来なかったそうだ。自らの不正な現金引き出しを相手側弁護士に自白しているのだ。(笑)

一旦は電話を切って、私に相談して来た。余りにナナメ上の事態に、私も理解出来なかった。これでこの金を受け取ったら、横領の共犯者になってしまう。同時に妹から私への贈与金となり、課税対象となる。申告しなかったら脱税だ。

"出処不明の金は受け取れない"とこちら側弁護士から相手側弁護士に正式に断り、早く承諾書に署名捺印してもらうよう促してもらう。相手側弁護士も驚いていたらしい。クライアントの不法行為を庇おうとしているのに、勝手にクライアント自ら自白したからだ。

 そこは大人の対応を取る。向こうの弁護士も説得してくれたのだろう。数日後に書類は届き、さらに弟からも承諾をもらった。札幌の税務署に送られて、父の口座残金の一部を差押した旨の通知書を受け取った。

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