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相続税 それは突然に

相続税の請求書が届いた。突然だった。

札幌の税務署からだった。

その請求額は1300万円と書かれていた。

先に開封した妻は驚いていた。

一般サラリーマン家庭である我が家にそんな金がある訳もない。資産らしいものは、30年のローン支払いがやっと終わった自宅マンションだけ。これを売り払うしか無いのだが、住む場所も無くなる。


父親は1年前に他界した。母は7年前に先に逝った。祖父の資産も受け継ぎ、そこそこの小金持ちだった。兄弟は3人。年長は長男である私。大阪に住んでいる。札幌に住む妹、東京に住む弟。妹はヨメに行ったが、子供は無く、旦那にもあまり構わず実家に出入りしてた。


日本の税制では故人の死後10ヶ月以内に相続税の申告をしなければならない。その申告のためには故人の遺産を正確に割り出す必要がある。長年お世話になっている税理士の石山さんに妹がお願いしているハズだ。

先立って、昨年秋頃に父の生前の確定申告が必要とのことで、必要書類に捺印し印鑑登録証明書も送った。冬には遺産分割協議が10ヶ月以内に纏まるのは困難なので、とりあえず1/3づつ申告する手続きを取ると連絡があった。そして期限は4月上旬だったのだか、その僅か3日前に申告書の写しが届いた。留守中に書留で届いたので、受け取ったのは期限後。中身の精査するのにも時間がかかる。よくわからないので、ダラダラやってたら、突然に税務署からの請求書が届いた。

石山税理士事務所は、本人の依頼も承諾も無く、勝手に税務申告したのだ。その時、事前に別件で送った印鑑登録証明書が流用されたらしい。

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