けん玉
ゆっくりで良いという
何気ない言葉を
必要以上に有り難がる不思議な人
何の為にそこに居たのだろう
興味の外側と謙遜は
自分が無いという誰もが通る形
集団化されたファッションを身に付け
必要以上に自分は有ると信じている
本当の顔が見たいのに
フルフェイスマスクを被った人間に見え
マスクの色合いを気にしている
顔色すら見えないのは
好意があるかららしいが
好意の上に嘘をついているのだから
何処を信じて欲しいのか
分からなくなってしまうだろう
傲慢さを取らずに
自らの意思を置くことは
必ず出来ることである
頑固と傲慢は意味の違う言葉だ
清潔感が違うのである
洗濯してきたものか
薄汚れたものか
そこを見て納得し理解することが
人としての価値観を合わせるという
簡単な行動である
説明をしてくれる頑固な人間の方が
傲慢な人間よりも良い
比べることすら失礼である
譲ることが良いことかは
譲る内容によって違うものだ
人間の行動は全てピンキリであり
説明書のように決まっていない
当てはまるだろうという感じ方も
十人十色過ぎて過呼吸になる
一定のラインを設けて
義務教育があるのは
過呼吸になる人間を減らす為で
自分自身を抑え込む為ではない
共通認識と外側の違いを明確にし
その違いによって
どのように行動するべきかに
繋いでいけるようにする
人として必要なものである
理解しようとする必要すらない理解
気が合うという形は
何らかの形をすっ飛ばしている
一瞬でありながら
お互いに持ってしまったものがある
持っていたから見せ合っているのか
どうであったかすら分からない
男女であればその日の内に
同性であれば別の日でも
先を見ながら会話が出来るのである
時間を忘れるというより
忘れられる時間を求めているようだ
その為の道具とも呼べるが
誰もそうは呼ばない
大抵は大切な人と云うらしい