『バードマン・ラリー』/吉田聡
「アタシ!イモでいいから、一番大切なモンを知ってる男になりてぇんす!」
っつって何もわからないままオジサンになってしまいました……いつになったらそんな日が来るのでしょうか?
毎度どうも。ボラ塚でございます。
今回ご紹介させていただきます作品は、
『バードマン・ラリー』/吉田聡
でございます。
吉田聡先生といえば『湘南爆走族』でお馴染みでございますが、こちらは吉田先生の短編集でして、タイトルにもなってる「バードマンラリー」の他に、「天翔ける鈴」「ダックテール」が収録されております。
正直、リアルタイムでは『湘爆』を読んでなかった(ジャンプ&ヤンマガ愛読者だった)んですが、中学生の頃に同級生の小松君からこの短編集を借りて、一発で持ってかれましたね。
とにかく真っ直ぐなんすよ!登場人物が!
「それに比べて、俺、屈折してるぅ~」
って、読めば読むほど後ろ向きになったりしましたが、その度に信念持って生きて行かにゃあなと、襟を正す思いに駆られて……結果的にこんなオジサンにしかなれませんでした。
特に「ダックテール」ってぇお話が好きなんすけど、ホント若いウチにもっと冒険しときゃ良かったなぁなんて気持ちにさせられます。
ただ、
「旅なんて幾つになっても出られるんだぜ?」
ってコトを同時に教えてもらえる最高の作品でござんす。
あ、これアタシが某クチコミサイトに書いたコトと、ほぼ同じなんすけどね?
オジサンは読む度に号泣しております。
しかもこの短編集、あとがきが宮崎駿先生なんすよ!凄くない?
「吉田聡はドンキホーテである」
って書き出しなんすけど、宮崎先生も絶賛しておりますので、是非お読みいただければと存じます。
吉田聡先生の描く主人公って、自分が勘定に入ってないっつーか、根っこの部分で損得で生きてない感じがするんすよね?
あぁ、こういうヤツって格好良いよなぁ。って純粋に思えるっていうか。
『湘爆』なんて江口洋助だけじゃなくて、桜井とか原沢とか、権田二毛作もムチャクチャ格好良いよね!
個人的に『てんねん』とか『サラリーマン拝!』とかも好きで、破天荒なのに一本筋が通ってるキャラは見ていて痛快でございます。
あと『そのたくさんが愛のなか。』っていう、
「大人になっても青春てあるんだぜ?」
と、背中を押してもらえる作品があるんですけど、世代的にはアタシは一回りぐらい下ですが、歳なんて関係なくツッパって生きていける指針にさせていただいております。
んでさ、最近は漫画家の先生方が『まんが道』(/藤子不二雄)的な作品をお描きになってるじゃない?
吉田聡先生も『七月の骨』ってぇマンガを描いてるんですが、これもムチャクチャ良いんで併せてご紹介させていただきやす。
と、三回目はこんな感じなんすけど……これさ、アタシ、誰に向けて書いてるんだと思う?
長いコト生きてると、色んな人とマンガの話するんだけど、あんまり好みが合う人っていないんで、無理矢理ネットで発信してるんだよね。
まぁ思うところあったらコメントにでもお書き残しくださいませ。
借りパク許しませんが、近所の人になら、気になる作品あったら貸しますんで。
メモ帳で下書きの時は、
土に口の吉
って書けてたのに、コピペしようと思ったら出ませんでした。
キィィィィィ!!