第二十一話:フェイト・ブレイク・オンライン――起動【二十一】
【※読者の皆様へ、大切な知らせ】
本日、新連載をはじめました!
タイトル:怠惰傲慢な悪役貴族は、謙虚堅実に努力する~原作知識で最強になり、破滅エンドを回避します~
ページの下にあるタイトルを押すと、作品ページに飛べます!
絶対に面白いと思うので、歴代最高の自信作なので、どうかぜひ『第一話』だけでも読んでみてください! お願いします!
決闘はフェイト・ブレイク・オンラインにおける『正当なPvP機能』であり、基本的なルールは単純明快。
・相手のHP(体力)残量を10%未満にすれば勝利。
・戦闘中の回復アイテムの使用不可(魔法やスキルによる回復は可)。
このシステムを利用した戦闘において、相手のHP(体力)を全損させることができない。
どちらかのHP(体力)の残量が10%を割った瞬間、自動的に防衛システムが作動し、それ以上ダメージが通らないようになる。
まぁ早い話が、『安全装置付きの真剣勝負』というわけだ。
そしてこの決闘機能には一つ、特筆すべきルールがある。
決闘を行うプレイヤーは、『勝った場合のリワード』と『負けた場合のペナルティ』を事前に取り決め、その内容をシステムに記録――通称『誓約』することができるのだ。
誓約の効果は、文字通り『絶対』。
それが運営の定める『倫理コード』に抵触しない限り、どのような内容でも強制的に実行されてしまうのだ。
ただその代わり――誓約を結ぶか否か、そもそも決闘を受諾するか拒否するかは、プレイヤーの完全自由意志に委ねられている。
この誓約機能を利用する際は、リワードとペナルティのバランス・自分と相手の戦力差を正しく理解しておかなければならない。
「ルミアの要求は、『天空氷城グレイシャリオ』へ行く方法だな?」
「えぇ、そうよ」
交渉ではなく、決闘を持ち掛けてきたのは……『決闘で得られた情報に嘘はない』からだろう。
「オーケー、わかった。それじゃそっちが負けた場合は、何を提供してもらえるんだ?」
「そう、ね……。ラックは見たところ、こちらの世界に来てまだ間もないわよね?」
「あぁ、そうだ」
なんなら、今日来たばかりだ。
「それじゃ、こういうのはどうかしら? こちらの世界とFBOとの違いを三つ、教えてあげるわ」
「へぇ……。それは興味深いな」
夢の中のFBOとの差異は、今現在最も知りたい情報の一つだ。
それをまとめて三つも手に入れられるというのは、悪くないリワードだろう。
(ただ、パッと装備を確認する限り、進行度は向こうの方がかなり上だな……)
ルミアが左手に装備しているのは――聖獅子の金冠。
あれは適正レベル20以上のサブクエスト『憤怒の金獅子』のクリア報酬だ。
彼女のレベルは、最低でも『20』以上と見て間違いない。
(まぁ、いいか)
こっちにも益のある話だし、それに何より――PvPは大好物だ。
俺は迷いなく「受諾」を押し、ルミアとの決闘を受諾した。
「さぁ、やろうぜ!」
こうして俺は、こちらの世界で『初めてのPvP』に臨むのだった。
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