表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/21

第十九話:フェイト・ブレイク・オンライン――起動【十九】


 ルミア。

 背まで伸びた、ハーフアップの美しい茶髪。

 身長は百六十センチ代前半。

 年齢はおそらく十五歳前後だろう。

 目鼻立ちは非常に整っており、ルビーのような真紅の瞳がとても綺麗だ。

 今はキリッとした表情のため、ちょっときつい印象を受けるが……。力を抜いて笑えば、とても柔らかく可愛らしいだろう。


 すらりと伸びた手足・行儀よく上を向いた大きな胸・ほどよいくびれのある腰つき、これ以上ないほど完璧なプロポーション。

 機能性を重視した薄手の赤いノースリーブコート・手首から肘のラインを覆う白いラインの入った赤布(あかぬの)手甲(てっこう)臙脂(えんじ)のアクセントが施されたミニスカート・ぴっちりとした黒のニーハイソックス。


 赤・白・黒のはっきりとしたコントラストを持ちながら、適度にボディラインの浮き出たその衣装は、ルミアの美しさを際立たせていた。


 まさに百人が百人とも振り返るような絶世の美少女。

 そんな彼女に対する第一印象は――『マナー違反』だ。


(オンラインゲームでプレイヤー同士が出会ったなら、最初の挨拶は「こん^^」だと相場が決まっているだろうに……)


 俺がそんな益体(やくたい)もないことを考えていると――ルミアは腰に差したレイピアを抜き放ち、その切っ先をこちらへ向けた。


「ラック、私の質問に答えてちょうだい。あなたは生前、フェイト・ブレイク・オンラインをプレイしていたの?」


 俺の名前を知っているということは、彼女も<鑑定(アプレーザル)>を使用して、こちらのステータスを確認しようとしたのだろう。

 そしてやはりこの世界における『プレイヤー』という単語は、夢の中のFBOをプレイした者を指すらしい。


「ルミアの言う通り、俺は確かにFBOをプレイしていたよ」


「やっぱりそうだったのね。それじゃ、あの空に――」


 彼女がさらなる問いを口にしようとしたので、俺はすぐさま待ったを掛ける。


「待て待て、質問は一つずつだ。ルミアもプレイヤーなら、このゲームにおける『情報の重要性』は知っているだろう?」


「……えぇ、わかったわ」


 彼女はコクリと頷き、途中まで口に出しかけた問いを呑み込んだ。


 いきなり<火球(ファイヤーボール)>をぶっ放して来た割には、けっこう理性的なところがあるらしい。

※とても大事なおはなし


次回更新予定は9月28日(月)11:00!


『面白いかも!』

『続きを読みたい!』

『陰ながら応援してるよ!』

と思われた方は、下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、応援していただけると嬉しいです!


今後も『毎日更新』を続ける『大きな励み』になりますので、どうか何卒よろしくお願いいたします……!


↓広告の下あたりに【☆☆☆☆☆】欄があります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 投稿お疲れ様です。 見た目の説明、表現がわかりやすく想像し易かったです。もしかしたら好みかも……? これからの2人の関係性も気になります! 次話も楽しみにしています!
[気になる点] ルミア、か。 名前から東方紅魔郷の1ボスを連想しちまうが、あっちは名前のカナ表記に長音が入ってるから、まあ、区別は付くか。 それはさておき、ルミアもまたラックと同じくややこしい状況…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ