表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/5

アザゼル対??? 覚醒の刻

ちゃんと話として纏まっていないです…すみませんm(_ _)m

〜エルシア・アルベルト×アベル・オズロック〜

エルシアとアベルが街の方を向くと2人の人影があった。


「エルシア!」


「アルベルト?どうやってここまで…」


「この方が手伝ってくれたんだ」


「はじめましてでよろしいですかね?ワタクシはオズロックと申します。あなた方のことはアザゼル様よりよく聞いておりました」


「あなたがオズロックさんなんですね。確かにアルベルトと気が合いそうです!」


そんな会話を交わしながら合流した4人だったがアベルからもたらされた情報に衝撃を受けることとなる。


「このタイミングで合流できてよかったよ、オズロック」


「そうですか?アザゼル……いや、アベル様ですね」


「俺には別に様付はいらないんだけどな。まあいいや、それよりも俺がここにいるということはアザゼルは俺をここに残さなければならないほどの事態の解決に向かってるということなんだ。それが他の奴らなら問題ないんだが、今回はかなりマズい」


「それはどういうことですか?」


「これが俺からの頼みにもつながるんだが、現在アザゼルはヴァンプと交戦中だ」


その言葉に最初に反応したのはオズロックだった。


「よりにもよってヴァンプですか…それならあなた達をここに引き付けるために分体を置くのも頷けますね」


「それは誰なんだ?オズロック…」


「あぁ、そういえば人間には魔皇の真名は知られていませんでしたね。あなたがたの呼び方で言えば吸血の王ですよ」


「なっ…」


「恐らくは何らかのルートで今回の討伐作戦の情報を聞きつけ仕留めそこねたエルシアと自分の邪魔をしたアザゼルを殺すために来たんだろうな。それであいつはエルシアとかちあうのを防ぐために単身迎撃に行ったってわけだ」


「でも彼なら止められるのでは?」


「いや、普段のあいつならまあ相討ちくらいはできるが今のあいつは昨日の神域魔法と今張ってる結界に魔力を使いすぎてるんだ。だから恐らく負けるな」


「そんな……」


「そこでだ。俺からエルシア達に頼みがあるんだ」


そう言うと、アベルは深々と頭を下げた。


「どうかあいつの覚醒の手助けをしてやってほしいんだ」


「……確かに、やるなら今しかないですね」


オズロックは状況を理解し納得していたが、エルシアとアルベルトはなんのことなのか全くわかっていなかった。


「まあ何を言っているんだって話になると思うから説明すると…」

「まず、本来俺とあいつは一心なんだ。でもあいつがあまりにも優しすぎるせいであいつの心の中の闇が大きくなっていった。闇というか色々な事を抱え込みすぎた結果俺という人格が生まれた」

「それにより、あいつの心の闇は俺が引き受ける事になったんだが、そのせいで怒りという感情があいつの中から無くなってしまったんだ。だからあいつは真装を使えない」

「それを克服し覚醒する方法は、俺で受け入れきれないほど深い怒りを抱くことなんだ。あいつは戦闘を好まない、それはいいことだがそれだけでは守れるものも守れない」

「だから今回あいつはエルシア、君に殺されることでこの世界に均衡を与えようとしたんだ」

「でも俺はあいつにも幸せになってほしいんだ。あいつ、いつも嬉しそうにエルシアのこと話してたからな」


「そんなことが…でもいったい何をすればいいんですか?」


「それは簡単だけど難しいことだ。エルシア、君がヴァンプから攻撃を受けなければならない」


「それはなぜ?」


「君が攻撃されたというだけで覚醒に到れるほど、あいつにとっての君は大切な存在だからだよ」


「…わかりました。お受けしましょう」


「エルシア!?」


「こんなことを言ってくるということは私も死なずに済む算段なんでしょう?」


「さすがは聖女だ、よく頭が回る。その通り。血は流れるが君に痛みは一切与えない。ヴァンプの攻撃と同時に君の意識だけを一度奪い、倒れてもらうだけだから」


「それのどこが安全なんだ?」


「そのためのオズロックなんだよ」


「そうですね。ワタクシは医療術式の第一人者ですから。ダメージを完全にシャットアウトした上で受けたふりをさせるくらいなら可能です」


そのオズロックの言葉にアルベルトもエルシアも言葉が出なかったが、信頼に足ると判断した。そして徒歩で北へ向かおうとしたときだった。急にアベルが苦しみ始めたのだ。


「くっ、あいつ。もっと長引かせると思ってたのにな」


「アベル!どうしたのです」


「まずい。アザゼルのやつ、ヴァンプの生命吸収で身動き取れなくなってやがる。俺ももうじき消えちまうがこのままじゃ俺達が着く前にアザゼルが負ける。だから後はエルシア、君達に任せる」

強制転移(テレポーテーション)


アベルが最後の力を振り絞りエルシア達3人に転移魔法をかけるとアベルは消え始めた。


「なあ、エルシア」


「はい!」


「アザゼルのこと頼んだぞ。あいつは今までずっと他人のためだけに生きてきたんだ。だからこれからは君たちと一緒に自由に生きさせてやってくれ」


「わかりました!でもアベルは…」


「そう心配するな。覚醒したら俺もアザゼルも一心同体になるから。消えるわけじゃない」


そう言い残し、アベルは消えていった。そしてそれと同時に3人はアザゼルとヴァンプの下へ転移するのだった。


〜アザゼルvsヴァンプ×エルシア〜


そして時は戻り現在。


「これ以上アザゼルを傷つけさせません!ここからは私が相手になります!」


「威勢がいいのは良いですがぁ、今の私に盾突いたこと後悔しますよぉ?」


「そんなの関係ありません!」

聖なる光(ホーリーレイ)!」


「ほぅ?8年でずいぶんと腕を上げましたねぇ。ですが、今の私には効きませんよぉ?」


そう言って手を一振りするだけでエルシアの放った聖なる光は霧散してしまった。


「そんな…」


「次はこちらの番ですねぇ!」


そう言って放ったのは明らかにオーバーキルな闇の光だった。


「やめろ!」


そういうアザゼルの声も空しく直撃を受けたエルシアは跡形もなく消えていた。それを見たアザゼルは、自分の中で20年間たまり続けていた怒りが遂に爆発するのだった。


「ヴァンプ、君は手を出してはいけないものに手を出した」


「何を言ってるんですかぁ?」


「僕は戦うのが嫌いだし、誰かが死ぬのも見たくない。でもそれで自分の大切なものを失ってしまうくらいなら…」

「僕は闇にも染まろう」

『最終封印解除承認 ()()解放』


アザゼルが闇に染まる瞬間、アベルの魂がアザゼルと混じり合ったことにより、アザゼルは正気を保ったまま神装を開放することに成功した。そして…


「何も変わってないじゃないですかぁ?それで真装を解放したつもりですかぁ?」


ヴァンプは気づいていなかったが、近くにいたオズロック、アルベルト、そして間一髪で転移させたエルシアはその異常性に気がつくのだった。


「なんなのですか!?あの途方のない魔力は!」


「それに纏っているオーラも違う」


「それはそうでしょう。エルシア様もアベル様より聞いているでしょうしアルベルトにも先ほど説明しましたが、アザゼル様は本来半天半魔。そして神性持ちなのです。今まではただの魔皇としてのオーラだったものが、覚醒により神性を纏ったのです。ヴァンプはそれに気づけていないようですが…とりあえずクロムウェル城へと戻りますよ」


「なぜ?ここにいてはいけないのか?」


「今のアザゼル様は理性は保っていますが逆鱗には触れている状態です。おそらく今までのように他人を気にするような戦い方はしないでしょう。ですからこの距離だと危険なのです」


「わかりました。ですが私はここにいさせてください」


「エルシア!?」


「理由を聞かせていただいても?」


「はい。アザゼル様は今私が死んだことに激昂している状態です。ですがその怒りがヴァンプを倒しただけでは止まらない可能性があります。ですので、ヴァンプを討伐次第私が彼を止めようと思うのです」


「………わかりました。では私から気休めですが結界を張らせていただくのでその中で待機していてください」


「ありがとうございます」


こうして、オズロックとアルベルトはクロムウェル城に戻り、エルシアは1人アザゼルとヴァンプの戦いを見守るのだった。



次回で決着し、物語の最初の部分に戻る予定です!

こんな駄作ではありますがもしよろしければ下の評価ボタンや感想などいただけると嬉しいですm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ