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第八十二話

『太陽の闘技場』とは、闘技場を上空から見た時、まるでひまわりの花のように見える事から名付けられたらしい。

 と、いうのも、エレクレア公国ではひまわりの花が国花として親しまれているらしく、なんでも国に伝わる伝説では、この大陸に住む豊穣の女神は『ひまわりをこよなく愛する』と伝わっているそうな。


「――と、いう訳です。今は時期が違うのですが、夏になると都市のいたる所でひまわりが咲いているんですよ? 特に上層区には大きなひまわり畑もあって、今でも女神さまが遊びに来る、なんて言い伝えが残っているんですから」

「へー、なんだかおもしろい話だね。そうか、ひまわりか……」


 案外、その女神様ってハムスターの化身とかだったりして。なんてな。

 そうこう話しているうちに、件の闘技場が見えてきた。

 巨大、あまりにも巨大。俺が今まで使わせて貰って来たどの訓練場よりも立派な外観に、今からここで戦う事に対して尻込みしてしまう。


「着いたか。ではユウリス君……君はこのまま選手用入り口へ向かってくれ。心配はないだろうが、家の者を付けておく。イクシア殿は私達と一緒に貴賓席へと向かいましょう」

「了解しました。ユウキ……いえ、ユウリス。応援していますからね」

「ユウリス君、頑張ってください。応援していますからね。それに……応援しているのは私だけじゃありません。少なくとも一般の国民は殆ど、ユウリス君の味方ですから」


 既に、この大会に『コウネ嬢の恋人が己の強さを国民とメイルラント公に認めてもらう為に挑む』という情報は出回っている。

 メイルラント公も、俺がこの大会に出場するのは想定の範囲内だったのか、それだけ情報が出回るのが速かった。大方、王権復古派が国民に情報を流したのだろう。


「じゃあ、行ってきますね」


 そうして、今までで最も大規模な戦いへと向かうのだった――








 ユウキことユウリスが選手控室に向かっていたその頃、コウネ一家とイクシアは貴賓席にて大会の始まりを待っていた。

 無論……その貴賓席にはメイルラント公、そしてディースの姿もあったのだが。


「ナリヤよ。良い、心意気を持った戦士だな、そのユウリスという者は」

「ええ、そうですね。……公、皆の前で言った以上、約束を違える事はないのでしょうな」

「うむ。そうか、お前は彼の者がディースに勝てると信じているのだな?」

「……信じる事しか、出来ませんからな。良いでしょう、仮にも娘が見染めた男。たとえここが最後の晴れ舞台であろうとも、戦士の生きざまを見るのに『どうせ負ける』などと考えるのは無粋、そうでしょう」

「ああ……そうだな」


 ナリヤとメイルラント公は、出場を決めたユウキについてそう語る。

 だが、意外な事にディースはその話題にも触れず、かといってコウネに話しかけるでもなく、ただ静かに会場を見つめていた。

 それはまるで……『自分と戦う事になるであろう人物を観察する為』であるかのように。

 そう、このディースだけは、既に『本当に自分が戦う事になるかもしれない』と考えていたのだった。


「……なるほど、どうやら本当に今のユウリスでは勝てるか分からない相手のようですね」

「分かるんですか? イクシアさん」

「はい。常在戦場の闘気を感じます。それに……上位の炎魔導師でもあるのでしょうね。仕事柄、一流の使い手と顔を会わせる機会もありますが、似た物を感じます」

「なるほど……確かに、真剣な様子ですね。今にも戦いが始まりそうなくらい」


 イクシアもまた感じていた。自分が生きていた時代、神話の時代に存在していた強者にも匹敵するディースの潜在能力を。

 だがそれでも『ユウリスでは勝てるか分からない』と評したのだ。それはつまり――

 ユウキもまた、その境地に手を伸ばしかけているという事に他ならない。


「そろそろ開幕の挨拶をする時間だな。少々失礼する」

「ええ、お願いします公」


 そうして、メイルラント公による大会開始の挨拶がされたのであった。








 控室が既にアウェーな件について。

 いや、別に嫌がらせされている訳でもないし、絡まれたりもしていないんですがね?

 こう、こちらを睨むというか、観察してくるというか……この人達って別に貴族の差し金とかじゃないんですよね?


「見慣れない顔が来たから警戒しているんだ。皆、この大会の常連でな、誰でも出場出来るような大会じゃねぇんだよここは。誰かの推薦か、それなりの結果を残して来た人間じゃなきゃ出られやしねぇ。んで……お前見た感じ地球人だろう? 黒髪に黒い瞳、こっちのヒューマンにはいない風貌だ。だから余計に警戒してんのさ」

「っと。なるほど、そういうことでしたか」


 が、どうやら親切な人もいた模様。見たところいかにも騎士といった風貌の鎧を身に着けた男性だ。なるほど、まさしく騎士道精神ってヤツだろうか? まぁ口調はどちらかというと『冒険者』って感じだけども。


「それに……アンタあれだろ、シェザードのお嬢様の恋人なんだろ? もう噂になってんだ。今日の大会で結果を残せないとディース様に婚約者の座を明け渡すって」

「うげ……そんな事までもう広まってるんですか」


 情報管理ガバガバじゃねぇか! いや……これも策略の一つだろうか。こちらの逃げ道を封じる為の。まぁ勝てばよかろうなのだ。


「俺はこの国の人間じゃねぇから特に思うところはねぇが、この国にとっちゃこの大会は神聖だ。地球人に活躍されるのは面白くねぇってヤツだってごまんといる。過去に優勝かっさらわれた事もあるらしいからな。だが――今回に限ってはアンタの肩持つ輩も多いんじぇねぇか? まぁ出場する以上俺らは敵同士だがな」

「……そうですね。色々聞かせて貰い感謝します。お名前、教えて貰って良いですか?」

「俺とぶつかったら嫌でも知れるだろうさ。それまでは秘密だ」


 そう言いながら、色々教えてくれた男性が去って行く。……そうか、そうだよな。

 そもそも地球人とグランディアに住む人間との間に確執も出来始めているってショウスケも夏休み中に言っていたではないか。

 だが……そっか。少なくとも今回だけは……俺とコウネさんの味方をしてくれる人もいる、か。


「一回戦第二試合! ユウリス選手と――」


 っと、もう俺の番か。今一度気合を入れ直し、大勢の観客が見守る舞台へと向かう――








 既に『シェザード家の令嬢の恋人が大会に出る』という話は広まっていた。それは無論、ユウリスが負けた時、国民に『相応しくない者』だと知らしめる為。

 舞台に現れた聞きなれない名の、地球のアジア人の特徴を持つユウリスの姿を見て、噂の『恋人』だと断定するのは極々当然の流れだった。

 観衆は思う『本当にシェザード家に相応しい人間なのか』と。

 同時に、当事者であるディースもまた、実質初めて見るユウリスの姿に目を見開いていた。


「……良い剣士だ。父上、私の装備を用意させておいてください」

「……お前がそう言うのなら、そうさせよう」


 イクシア同様、彼にも『強者』を見分ける事は出来たようだ。

 自分の出番が訪れるかもしれないと、ディースは戦いの準備を進めるのであった。

 各々が内なる思いを抱く中――ユウリスの試合が開始される。


「ふむ、これは良い試金石かもしれない。ユウリス君の相手は、隣国セリュミエルアーチに所属するシュヴァインリッターの金勲章持ちだ。無論、金勲章といっても個人差はある。あの男は一昨年の大会で準優勝を決め、新たに勲章を授与された経歴を持つ。つまり、最も若く、そして勢いのある一人とも呼べる。尤も、去年はディース殿と初戦で当たり、敗退してしまったのだが」

「……今のユウリスがどこまで戦えるか、その力を周囲に見せるにはうってつけの相手、という訳ですか」


 ナリヤとイクシアの言に、コウネは強く拳を握り、熱い視線をユウリスに送る。

 だが、その視線を長く向ける事は叶わなかった――


『試合……終了! ユウリス選手の勝利です!』


 その、あまりにも早すぎる決着の所為で。


「な!? 彼はあそこまで……!?」

「はい。三日間の調整で大分仕上がりました。相手の剣士も良い腕をしていますし、経験も積んできたのだとは思いますが、親のひいき目を抜きにしても、今のユリウスは並大抵の人間には止められません」


 会場が熱狂する。優勝候補とすら言われていた剣士が、まさかの秒殺。

 ただの一度すら剣を打ち合わせる事無く、電光石火の如き一閃により敗北したという事実は、ただそれだけで『やはりシェザードに見染められた剣士は違う』と観客に知らしめたのであった。

 だが同時に――


「……これが、あの青年を信じる理由かナリヤ。出場させたのは有終の美を飾らせる為ではなかった、と」

「はい。感謝します、公。平等に機会を与えてくれた事を。正直、私も彼を諦めさせるつもりでしたが……存外、彼も娘も諦めが悪かった。それに……私もこの目で見てみたくなったのです。かつて、私の大叔母が地球の男の強さを認め、両世界の架け橋になったように、今……新たな架け橋が生まれる瞬間を」

「……やはり、お前と私では相容れないようだな。だが……それでこそシェザード。“ガルデウス家”も、これで日和見を止め、議会に出てくる事もあるのかもしれないな」

「ふふ、ええ。いつだって……我らの争いを諫めるのはあの家の役目だった。そうなれば――また、国の在り方を考えなおす事になるでしょうな」

「ふん、それはあくまで私の息子に勝てたら、の話であろう」


 なにやら因縁めいたやりとりをする、メイルラント公、そして守護者であるシェザード家当主。始まりはただの子供同士の約束、我儘であったはずが、気が付けば国民全てを巻き込んだ事件へと発展してしまっていたのは、なんともおかしな話ではあった。








 うん、行ける。大分身体が慣れたお陰で、リミッターレベルを下げてもしっかり自分の力を制御出来る。

 今のレベルは五四〇、地球の学園内にいたユウキと同じレベルだ。

 だが、この強さはもう既に……ダーインスレイヴとして全てのリミッターを捨て去った時に匹敵する。

 だからこそ、相手を殺してしまわないように、細心の注意が必要になって来る。

 恐らく、致死のダメージは無効化される術式が効いているのだとは思う。けど、今の俺なら……その許容範囲すら越えた一撃を放ててしまうのではないか、と思えるのだ。


「……不慣れな剣でも、いけるもんだ」


 俺は控室に戻り、コウネさんのレイピアをじっと見つめる。

 俺は、何故ここまでコウネさんに肩入れしているのだろうか。

 恋? 違う気がする。たぶん、これはコウネさんと同じく俺の我儘だ。

 そうだ、カイの時もそうだった。俺は……『自分が納得出来ない形で友人が去る』のを許容出来ないんだ。

 自分の思い、動機がようやく飲み込めた俺は、レイピアを強く握り、次の試合を待つ。

 俺が初戦の相手、恐らく名が知れていたであろう相手を秒殺した事を知り、既にこちらをいぶかしむ目線は消えている。ただ、静かにこちらを警戒する気配のみが伝わって来る。


「……やるじゃねぇか兄さん。アンタ、本当に俺とぶつかるかもな」

「ああ、さっきの。そちらの試合は?」

「俺もついさっき初戦突破。恐らくお前さんと当たるのは決勝だが……もう、俺にも勝てる気でいるんだろうな?」

「勝てる、勝てないじゃないんですよ。勝たなきゃいけない。無理そうならどんな隙でも穴でも突いて結果を塗り替える。それくらいの覚悟です」


 幸い、この大会では『万が一大事故や命を失う事になっても大会運営は責任を取らない』という契約書にサインを求められている。つまり――最悪、殺してでも勝てば良い。

 俺は、目的の為ならそれくらいするよ。それが今回の願いなのだから。




 この力を使い、順調に勝ち上がってきたのだが、分かって来た事がある。

 一つは、以前リョウカさんの元で、ダーインスレイヴの試運転として戦わせられた、秋宮の傭兵部隊、主にこちらの世界で活躍しているという人間だったが、彼等よりもこの大会に出場している人間の方がずっと強い。

 そしてもう一つ――そこまで強いと分かる大会出場者でも、今の俺の敵ではないという事。

 俺は、三回戦の相手である剣士を、数回の打ち合いで下し、勝者として名を呼ばれた事を確認し、控室に戻る。


「……ここまで、強くなったのか」


 元々、俺はここまで強くなる素養があったのだ、とイクシアさんは言っていた。

 だがそれはあくまで、魔力に溢れたこの世界で生きていたら、の話だ。

 なら、俺が地球に戻ったら、今のような狂った強さも少しはマシになるはずだ。

 ……良かったのかもしれない。さすがに、ここまでの強さをこの世界に来たばかりの頃に俺が手にしていたら……きっとカイよりも酷い有り様になっていたと思う。

 リオちゃんにも負けず、ショウスケにも負けず、ただ己の強さにだけ酔いしれて、ゲーム感覚で力を振るって、そして……秋宮に消される。

 それは、十分に考えられた道じゃないか?


「イクシアさんに会えて……良かったな」


 俺は、俺を親として導いてくれた彼女との出会いに、改めて感謝する。


「……よう、ユウリスだったか? 次は決勝、つまり俺との勝負になる」

「あ……そういえば、もう控室に誰も残っていませんね」

「今、三位決定戦が行われてる。連中で最後だろう。そしたらいよいよ俺とだ」

「そうですね、決勝だ」

「……気に入らねぇが、お前は強いよ。やっぱ好きな女がかかってりゃ強くなれんのかね。ま、勝てなくても観客に少しくらい、俺の姿と名前は焼き付けてやりたいな」

「俺も、全力でいかせてもらいます」


 なんとなくナーバスになりながらも、彼の心意気に応えようと気合いを入れる。

 そして少しすると、決闘場から二人の剣士が戻って来た。決着がついたようだ。


「んじゃ、行くとするか」




『皆様お待たせしました! 我が国の歴史そのものと言っても過言ではない『エレクレア杯』その決勝戦がまもなく行われます! 今年は残念ながら我が国の出身者が決勝に残る事は叶いませんでしたが、それだけではありません! なんと両名とも、この国に所縁のある選手なのです!』


 闘技場に出て所定位置につくと、解説役の男性がそんな口上を語り出した。

 はて、俺はともかくこの相手のお兄さんもここに所縁があるとな。


『かつて、シェザード家と並び、双璧をなしたと言われていた“ラッハール家”! 今ではラッハールの騎士養成学園や準騎士団にのみ残る名前ではありますが、なんとこの“リヴィエ”選手、あのラッハールの最後の名を継いだ初代ラッハール学園長のお孫さんにあたります! 今はノースレシアでシュヴァインリッターとして活躍中ですが、今年なんと、自分のルーツであるこの大陸に戻って来たのです!』


 その何やら意味ありげな口上に、観客がこれでもかと熱狂する。やはり、自分達の国に関係する人間が勝ち進むのは気分が良いのだろう。

 なんとなく分かる。自分の県の高校が夏の甲子園で勝ち進んでいくと異常に盛り上がるよね、そんな感じだろうか。


「いや、別に爺様の事も自分のルーツとやらも関係ないんだがな。本当、こういうところがイマイチこの国を好きになれねぇ理由なんだよ」


 すると、対面するリヴィエ選手が苦笑いを浮かべながらぼやく。

 なるほど……その気持ちもちょっと分かるかも。


『そして対するは……なんと、シェザード家長女、コウネ・シェザード様が地球で見染めた人物、ユウリス! 彼は、我々に自身の強さを認めさせ、そして彼女の正式な婚約者であるディース様とメイルラント公に自分の存在を認めさせようと今回出場しました! なんというドラマティックな展開、そして快進撃! これが愛のなせる力なのか!』


 あ、俺も改めてそう紹介されると色々と来るものがあります。恥ずかしい。

 口上が終わると、互いに距離を取り、試合開始の合図を待つのみとなる。

 この大会……全員が剣を使う事を義務付けられている。たとえ魔術師でも、剣を使う人間だけを出場させていた。

 ただ、そんな事は俺には関係がなかった。少なくともここまでの戦いでは。

 魔法主体だろうと、生粋の剣士だろうと、変則的な戦士だろうと、無関係なのだ。

 何故なら――


『それでは決勝戦、試合開始!』


 俺が手に入れた力が、あまりにも全てを台無しにする代物だったから――だ。

 俺は、抜き放ったレイピアを鞘に納めながら、スタジアムの壁にめり込み、動かなくなった男を一瞥する。


「……決勝ですら、こうなっちゃうのかよ」


 開始と同時の疾走居合いもどき。三回戦では自重してただ剣を打ち合うだけに留めたが、それでも一分も持たなかった。だから……もう試合を長引かせようとするのを止めた。

 俺はもう、人の期待も場の空気も、国民の感情すら無視する力を手に入れてしまった。

 今感じてる微かな虚脱感や虚無感が、もしかしたらかつてカイが味わった感覚なのかもしれないな……。


『……試合……終了です……勝者、ユウリス選手……』


 歓声は、起こらなかった。どよめきと、困惑の声だけが聞こえてくる。

 そして、再び開会の挨拶で現れたメイルラント公が、壇上に上がる。


『見させて貰った、ユウリス。確かに強い、十分、この大会の歴史に名を刻むに値する戦士だ。……もう、聞いているな? 貴殿が戦うべきもう一人の人間の事は』

「はい。私は、コウネさんとディース様の婚約に異を唱える為にここにやってきました。……そして、私が越えるべきは……そのディース様です」


 ようやく、観客席から歓声が上がる。

 これは、さらなる激闘が見られる喜びからなのか、それとも……俺みたいな異物を国の人間が排除する事への喜びの歓声なのか。それとも……。

 ダメだ、もう分からない。ただ……勝つだけだ。俺は、ただ勝てばいいだけなのだ。

 大会を勝ち進んできたというのに、疲れを一切感じていないこちらの様子に、すぐにエキシビションを開いても問題はないと判断したのか、決勝の相手が運び出されると、すぐさま――


「良い剣士だね。これくらい強い人間でないと、この大会には相応しくない」

「恐縮です、ディース様」


 現れた、あの日病室で見た男性。

 これまでどんな任務でも感じたことのない、全身の毛穴が開くような感覚を味あわせてくれる相手に、ようやく俺は、この壊れかけた思考が正されるのを感じた。

 明らかに、別格だ。俺の増長しそうなこの心を、しっかりと打ちのめしてくれる予感に、自然と能面の様に固まっていた表情が、喜びに歪むのを感じるのだった――


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