プロローグ1
(´・ω・`)やぁ、らんらんだよ
新作投稿始めました
「じゃあ行ってきます! たぶん夕方前には戻ると思います」
「はい、これお弁当です。スープもポットに入れてありますからね」
「おお……ありがとう御座います!」
「ふふ、どういたしまして。では今日も一日、頑張って来て下さいね」
まだ本格的な講義が始まった訳ではなく、オリエンテーションが続いている学園のカリキュラム。だがそれでも、こんな風に言葉をかけてくれるのがうれしくて。
あまり表情が豊かな方とは言えない『彼女』ではあるが、その微かな微笑みと優しい声色に、朝から思考に霧がかかってしまうような、甘い気持ちにさせられる。
ああ……『エルフ』だからなのか、それとも彼女だからなのだろうか。
ともあれ、俺が毎朝感じているこの幸福、実の親の様に接してくれる彼女と過ごす日常が、これから本格的に始まる学園生活の支えになってくれるだろうと確信していた。
「ま、全部が全部楽しい事だらけなんだがね、今のところは」
山から駆け下り、視線の先に広がる広大過ぎる学園の敷地に向かいながら、俺は今日行われる『実戦戦闘理論』の実技体験に胸を躍らせているのだった。
……本当、こんな世界に来て、初めはどうなるかと思っていたけど、案外なるようになる物だ。
そして俺は、この地球であって地球でない、どこか不思議な世界に迷い込んだ日の事を思い出すのであった――
(´・ω・`)ぷろろーぐとものがたり序盤はいっきに投稿しますん