『魔法使いだらけの冒険記 ~番外編パート2!~ 皆に色々聞いちゃいましょう! ※本編は別にあります。』
※完結済みですが、先に本編をお読みになるのをオススメします。
「え? 私達三人?」
ファルは目を丸くする。
「私もいいのかな?」
ナリーはややポカンとしながら首を傾ける。
「俺もか? 別にいいけどよ。」
シンは両手を頭の後ろにまわす。
「『タイトルコールお願いします』って、何ふざけてんのよ! 仕方ないわねもう!」
それではいきましょうーー
「「「『魔法使いだらけの冒険記 ~番外編パート2!~ 皆に色々聞いちゃいましょう! ※本編は別にあります。』」」」
「…何この長いタイトル。」
「ファル、落ち着けって。」
「インタビューみたいなものかな? 少し時間掛かるけど平気だよ! ファルも答えよ?」
「ナリーがそういうなら仕方ないわね…。少しだけよ?」
問1…年齢は?
「16よ。私達三人は幼なじみだから、皆16。」
「よく一緒に遊んだよな~!」
「魔法の特訓とか一緒にやったよね! シンがよく魔法で怪我してて、その度に治療したの覚えてる!」
「な、ナリー…そんな事まで…。」
「情けない現実ね…。」
問2…身長は?
「私は161㎝。 体重は聞かないでよ?」
「俺は173。体重は忘れちまった。」
「私は156㎝。42キロです。」
「「ナリー!?」」
「どうしたの、二人とも?」
「いや…女性なのに、随分大胆な…。」
「思わず叫んじゃったじゃない…。」
「? 何の事?」
問3…好きな食べ物は?
「たこ焼き! これだけは譲れないわ。 その次にアイス!」
「俺はラーメンだな! 次点で肉だ!」
「私はシチューが好きです。偶に作ったりしてるよ。」
「ナリーは昔から料理上手かったよな~! 誰かさんとは大違いだ!」
「…シン、誰の事よ…?」
「ファ…! いや、何でもないです。」
問4…嫌いな食べ物は?
「ブロッコリーかしらね。 今でも食べられないわ…。」
「俺は特にねーな。」
「私も特に。」
「ファル、せっかくだからこの機会に克服してみねー?」
「嫌よ。あれだけは無理。」
「好き嫌いがあるから痩せないん
どごーん!
「…ファル、魔導士だよね? 拳だけでシンあんな山の方まで飛んでっちゃったよ?」
「知らないわ。あの無神経野郎が!」
問5…得意な魔法は?
「炎纏剣! これに尽きるわ!」
(ボロボロになりながら戻ってきた)「俺は…神域系か、な…ゲホッ。」
「私は属性防御壁ですね。 いろんな属性の防御壁が得意です。 …シン、平気?」
「回復! 俺も支援魔法得たんだ…この位は!」
「じゃあもう一発いってみる?」
「え、遠慮します…。」
問6…好きな人はいますか?
「! な、何この質問!?」
「どーした、ファル?」
「さては…。クスクス。」
「べっ別にーー長く一緒にいたからとか関係無いわよ! 普段ポンコツだし頼れる時は頼れるし! そうよポンコツ! ポンコツなのに私の我儘いつも聞いてくれてーー。」
「さっきから何意味不明な事言ってんだ? 顔赤いぞ?」
「っ…この、この…ッ、鈍感野郎!」
どごーん!
「もう知らない! さっさと帰って寝る事にする! あの鈍感野郎がぁ!」
「あ、待ってファル! また飛んでっちゃったー、…って言っても、もう帰っちゃったみたいだね。インタビューもこれで終わりかな?
それにしても、私が封印されている間、一体何があったのやら。」
クスクスと笑うナリー。
あれからシンは気絶し、警察のお世話になったのだった。
さて、彼が少女の想いに気付くのはいつになるのやらーー。
読んで下さりありがとうございました。
完結済みな本編も一目読んで頂けたらm(_ _)m