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これも私自身の心の変化なのでしょう

作者: 小林汐希

こんにちは。


今回のお話はあくまで私の私見であることを最初からお伝えしておきます。

最近のアニメやそれに関係する物に口を挟んで欲しくない方がいらっしゃることも重々承知しております。



 先日、家族に頼まれた買い物をするために、某有名なアニメショップ(ア◯メイト)を訪れたときのこと。


 そもそも、私たち夫婦は、大きな括りで言えば、アニメやそれに付随したラジオ番組で出会った二人ですから、今でも本数は減っていても、アニメ番組はみているし、気がつけばラジオも聞いている。また、どちらも声優さんや主題歌を歌っておられるアーティストさんを応援していることからも、現在でも切り離すことのできないジャンルであることは間違いがありません。


 そのショップで、声優さんのBlue-rayを手にとって、レジに並んでいたときのことでありました。

 物凄い場違い感というか、アウェイ感を感じ取ってしまったのです。

 服装がスーツだったからか? でも時間は、夕刻であり、同じように仕事帰りのかたもいらっしゃったことはハッキリと覚えています。


 確かに、最近は自分の応援しているアーティストの音源を買うときはアニメショップではなく、一般のヨ◯バシカメラなどを使ってしまうことが多かったことも影響してはいるのでしょう。




 無事に頼まれものを買って、外に出たときに、正直に言えばものすごく疲れてしまったのです。

 なぜなのか分からなかった。昔であればあの店には数時間の滞在でも全く問題なかったはずなんですよね。


 そんなことを、後に仲のよい友人と話をしていくうちに、その原因が少しずつ私なりの答えが出てきた気がするんですね。



 お店のデコレーション上、これは普通であり仕方のないことなのだとわかっています。

 エレベーターの中にもびっしりとポスター、店内に大音響で流れる音楽、そして、ところ狭しと貼られたポスター。


 ここに原因があったのではないかと。


 あまりにも露骨すぎてしまって、作品への愛情が感じられなかったように…。


 確かにビジネスで言えば、ガンガンの宣伝をうち、すこしでも買ってもらうことが鉄則であるし、ものが売れなければならない経済の原則というものは私自身も理解しているし、その一部に貢献しているという認識もある。


 しかし、最近のアニメや一部のライトノベルを見ていて、これは本当に作者が満足して作成しているものだろうか?というものを感じてしまうことがあります。


 理由は様々でも、なぜそこの最前線で戦うのが女の子なのか? 彼女たちが有名声優さんを使い、主題歌を歌っていること。傷つき、作品によっては衣装なども破れて、それこそ年齢制限に抵触してしまいそうなものまであるわけです。

そして、ヒロインとなるキャラに対してのビジュアルも当然与えている。


 なぜ、これだけの子が傷ついて行かなければならないの?


 そこに、いまの視聴者層は『萌え』を感じているのだろうか?


 いくらビジネスとはいえど、自分自身ヒロインを書いている身としては、彼女たちを道具として扱いすぎなのではないかと思ってしまったのです。


 だから、ポスターになっているイラストでも、不自然なほどの体型や、本当に18禁に抵触するギリギリのポーズや衣装。たしかにそこの追求は分かります。私も正直昔はそういうものに自分の性欲を委ねたことだってありますから。


 でも、彼女たちが生身のキャラクター、一人の人間として存在したときに、ビジネスの道具として露骨に「駒」として利用されてしまっているという状況に私が耐えれなくなってしまったのだなと感じたんです。


 アニメ界も過酷なビジネスであることは分かっているつもりですし、少しでもファン層を集める、そしてそこにお金を落としてもらわねば衰退してしまいます。

 でも、もし、そこにキャラクターに対する愛情があったとすれば、もう少し表現というものは変わってくるのではないのかなと。


 きっと、私自身はこういったショップに入る客としてはすでにメインストリームではないのでしょう。


 ただ、どこをみても「戦う女の子」「魔法を使う女の子」が氾濫しているアニメやライトノベルの現状のなかで、どこかそれを打破してほしい。たしかにストーリーとしては組み立てやすいし量産もしやすい。


 ただ、今回の一件は、私のなかで自分自身が変わってしまったことを大きく感じる出来事でもありました。


 それを言うなら、恋愛ものばかり書いているお前だって同じだろうというご意見も重々覚悟しています。その通りです。私自身もなにか変化していかなくちゃならないんです。


 ただ、もう少し、全体として、キャラクターを大事に扱ってあげてほしいなと思わずにはいられないひとコマでもあったんです。


 最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。


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― 新着の感想 ―
[一言]  こんばんは。はじめまして。  いつも楽しく読ませていただいています。  特に、創作関連のエッセイは共感する部分が多く、『分かる、わかる』と毎度うなずきながら読んでいます。  今回も、自…
[良い点] すごい分かります。 私も、昔は某アニメショップやサブカルチャー大好きだったんですけど、この歳になって感じ方変わりました。なんというか、本当に違和感ですし、かつてほど熱がないんですよね。 …
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