序章 出会い
注)この作品は連載しますがいい作品になるかは補償しません
なにせ素人ですから
ここは、誰かの夢でも空想でもない世界
この世界では、モンスターが存在し、宝の潜むダンジョンや遺跡、モンスターの巣窟や集落、さまざまな謎を秘めた物や事、といろいろと存在している。
ゆえに、明かされぬ謎を求める探求者、宝を求めるトレジャーハンター、護衛などさまざまな理由でモンスターの相手をするモンスターハンター、という探求者たちが増え活躍している。
この世界で一番多く、もっとも必要な職業となっている。
この物語はそんな世界のある街の中ハンターたちの情報交換の場となっている酒場の腕利きのトレジャーハンターの二人の出会いから始まる。
大体のものが仕事を終える時間
ここは、いつものように賑っていた。
そんな中、カウンターで酒を飲みながら愚痴をこぼしているものがいた。
「くそ、あんなことで・・・」
そういって、グラスに入っている残りをいっきに飲み干す。
「マスター!もう一杯くれ!」
少し荒れ気味で言う青年は、ロイ・レバント
頭脳派のトレジャーハンター
まだ若いが一流といっていいほどの腕の持ち主だ。
だが、感情的になると制御できなくなるのが欠点だ。
ロイは新しく出されたグラスをいっきに傾け飲み干す。
このような、飲み方をしているからかすぐに酔いがまわってきた。
ドンッ!!
グラスを勢いよく置く。
酔いがまわりかなり荒れいる。
「おいおい、そこの兄さん。その辺で止めといたらどうだ?
マスターも困った顔してるぞ」
荒れているロイの後ろから声をかける者がいた。
明らかにペースの速すぎる飲酒にマスターも少しは心配している様だった。
(まあ、それは酔いつぶれた時の対処が面倒なだけかもしれないがな。)
ロイに声をかけた男は隣に立ちロイの顔を見る。
(少しばかりコイツの事が気になって声をかけてみたが・・・
失敗をいつまでも引きずっているようだから、コイツもハズレかもしれないな。)
ロイは飲むのをやめ、品定めするような目で見る男のほうを向く。
「誰だお前は?他人ひとの勝手だろ。ちゃんと金払ってんだから」
そういって、また飲み干す。
「マスター!もう一杯くれ!」
ロイは顔も赤く染まりいつも以上に酔っている。
「マスター!早くしろ!」
マスターはこんな状態のロイに困り果てているようだ。
(コイツ、他人がせっかく注意してやったのに、無視しやがりましたよ。)
男は忠告を無視するロイに向けての感情を抑える。
「兄さん、他人の好意は素直に受け取るもんだよ」
そういって男は、ロイが持っていたビンを奪い取り、片手でぶっ潰した。
「何しやがる!喧嘩でもうってんのか?」
男は手加減をしているがロイはうまく抵抗できなかった。
ロイはそのままの状態で男をにらみつける。
「あれ、全然ビビらないのね」
(酒が入っていて、気が大きくなっているだけかもしれないが、少しは肝が据わっているようだな。)
「とりあえず商談でもしようと思ったんだけど、兄さんがあんまりにも酒ばっか飲むからチョイと取っただけのつもりだよ」
そういって体勢を直しカウンターの席に座る。
「ん!商談?」
(何かわかるかもしれない。一応聞いてみるか。)
ロイもその男の隣に座る。
「で、内容は?」
さっきまでの態度とは違いかなり落ち着いている。
(商談と聞いた途端に顔が引き締まったな。
まあ、ダメでもともと、最悪の場合は切り捨てればいいか。)
「ああ、内容は・・・・・・」
この街から東に位置するところに遺跡が発見された。
そこに行った者もいるがまだ少ない。
だが、もう宝などめぼしい物は無くなっているだろう。
しかし、行った者たちによれば宝らしきものはなく、入り口から真っ直ぐつながっている広間だけしかないという。
たいていの遺跡には隠し通路があり奥につながっているが、その遺跡にはモンスターが住み着いていてモンスターの巣窟となっているという。
モンスターはある程度の力がないと倒せず その広間につくのも難しいという。
今の時点ではまだ誰も奥に行っていないだろう。
「・・・だそうだ」
男は、ほかの者から得た断片的な情報をわかりやすく、余計な部分を省き、必要な部分をまとめ、隣に座っているロイに話す。
(ジッと黙って聞いているあたり、多少は興味があるようだ。)
「そこでだ、見てのとうり俺は腕っ節は立つがいかんせん迷路や罠の類は苦手でね、兄さんに宝探しを手伝って貰いたいって訳さ」
そう言って男は背中に吊ってあった巨大な剣をチラリと見せた。
(ちょうどいい。今モンスターに苦戦していたところだったしな。宝は独り占めできないがまあいいか。)
「よし、いいだろう。」
少し考えて承諾する。
「ただし、手に入れた宝は山分けな!」
「それでいいぞ。」
商談は成立したようだ。
「ただし、お互いとも裏切りに注意な。自分で言うのもなんだが、俺は強い。
だが、まだ俺はお前の実力が分からん。最悪の場合は見捨てるから覚悟しとけよ」
言い方がちょっとあれだが、男が言っていることはこの業界ではありえないことではない。
チームを組んだからといっても一時的なものであり一生ではない。
そのチームに命を懸けるものはほぼいない。
大体のものは自分の命の方が大事である。
(この程度の条件を飲めなかったらこの話はなかったことにする予定だ。)
「ああ、そのときは大丈夫だ。魔法でお前を置いて脱出するから」
ロイも分かっているのか返事は早かった。
魔法には脱出する魔法がある。
ロイは魔法を使える。
といっても、使えないものというのは、制御の仕方を知らない者だけ。
ゆえに、この世界のものは使おうとすれば魔法を使えるのだ。
その中でも
魔力の量
魔力の制御という技術力
魔法の詠唱などの発動時間
が優れたものは数人だけ。
ロイはおそらくその中に入るだろう。
だが、場所によっては魔法が使えないとこがある。
そのような場所であった場合は魔法は役に立たなくなってしまう。
「あ!魔法が使えるかどうかは確認済みだ」
どうやら調べておいたらしい。
「俺はロイ。ロイ・レバントだ。まあ、よろしく頼むよ」
そういってロイは手を差し出す。
「ああ、それでいいぜ、俺の名前はクロード・マグナスだ。よろしくな」
同じく手を差し出して握手を交わす。
こうして
物語の中心となる二人
ロイとクロードが出会い
この物語の始まる。
この作品は刻城と言う友達と一緒に作ったものですが、僕がまとめたのでうまく書けているかはわかりません。
刻城に任せればよかったかなぁ と思うのだった。