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死霊は推理を語る

女主人は館の持ち主の本当の娘ではない。

その答えにたどり着いたのはいくつかの証言を聞いてでのことだった。

病気だからと部屋の外に出してもらえなかった。なのに病状について詳しい話も面影もない。富豪の家で育ちながらも、病院に連れて行かれたという話も医者が来たという話もなかった。

引きこもりの青年は館の持ち主の娘の親戚にあたる。だが娘本人との面識がない。幽霊として現れた女主人が娘であるかないかを知る方法がない。


「不思議だから聞き込みの時に屋敷を見て回ったよ。」

生前、幽霊屋敷の調査を依頼された時に物が浮いたり落ちたりしたという、幽霊屋敷の噂や女主人が起こした幽霊騒動の内容から、多少なら物を動かせることならわかっていた。

部屋に残されていた写真や日記を見て、確信に至る。

本当の娘はかかりつけの医師に診てもらっているようだ。

部屋から出してもらえず隠された彼女はおそらく愛人との子供。そして、礎の候補。


話を聞いたエクソシストも「まさか」と驚いていたが、なにより衝撃をうけたのは女主人の方だろう。

「嘘だ!」

叫びながらは布でつかんだ十字架を振りかざすエクソシストから逃げ回る二人。そして…。

「やはり、直には触れられないのだね。」

探偵がわざと彼に手をつけさせた場所に、もう一つの十字架が落ちていた。

「私の助手は怖がりでね。持ってきていたんですよ。」

「ああああああああああああああああ!!?」

直に十字架に触れた手からエクソシストの霊体ははがされ、魔法陣へと吸い込められる。


探偵はつぶやいた。

「これで、終わりとしましょうか。」

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