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異世界神話奇譚 〜白虎の王様〜  作者: 下弦の月
バルサ編
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神域の異変

長らくお待たせしました!!


彩奈救出に関しては何処かで閑話的な感じでいれます。

初めて見る狼にそれがメイランさんだとすぐに気付いた。

薄いグレーの毛並みに茶色い瞳、それに狼にしては優しい雰囲気のそれに人間でも狼でもメイランさんはメイランさんなんだと思えた


狼と共にいつもの四阿へ向かうが、周りの空気に何故か違和感を感じた。


いつもは青い空にどこまでも続く草原に心が和やかになり、神域での時間は和やかに過ぎて行くのだが、この日の神域は空には薄暗い雲がかかり、草原に咲く草花もどことなく元気が無い。

それに神域の空気自体が淀んでいるように感じた。


(この空気・・いつもと違う・・・)


なんとなく落ち着かないふうの私にメイランさんが念話で話しかけてきた。


〔彩奈様? どうかされましたか?〕


そのメイランさんの問いかけに神域の様子がおかしいことを告げた。


〔私は神域にはあまり来た事がございませんのでよくはわかりませんが、神域の事について勉強した時に習った事柄がございます。〕


〔神域について? メイランさん勉強したんですか?〕


なんでも知っているようなメイランさんが神域について勉強したと聞いて驚く。


わたくしにも分からないことはあります。 ましてや神域については神官の領域。誰にでも勉強出来るような事ではございませんので。〕


メイランさんのその言葉に、ここが神様の空間であることを改めて思い出される。


実際、この神域に入れる者はごく僅か。


神が認めた者でなければ出入り出来ないのだ。


〔かなり昔の事ではありますが、暗い雲・草花の異常が以前にもありました。〕


〔今のこの神域みたいな状態?〕


〔はい。 神子様が現れどこの国も安定し皆が平和に暮らしていた時、ある国の宰相が自国の更なる発展の為、他国の神子様を自分の妻にしようとしていました。 当時の神子様にはすでに恋仲の神官がおり、あとは結婚を待つだけだったそうです。 ですが、宰相にさらわれ薬で記憶を封じられ無理矢理その宰相と結婚式をあげられました。 ですが、宰相との結婚式当日いつものように自国の神域へと神子様をお連れした時、神域の様子が普段と違っていたそうです。〕


当時の神子の話に不思議に思った事をメイランさんに聞く。


〔無理矢理結婚? しかもさらってって・・。 その神子様の元の国はさらった国に対して何も言わなかったわけ??〕


私の言葉にメイランさんは首を横に振った。


〔薬で記憶を封じられた神子様自ら攫われたわけでは無いと言ったそうです。 そして神子様のその言葉が一番重要視されます。〕


(恋人から離され、薬で記憶を封じられ神子をなんだと思ってるわけ!?)


昔の話とは言え、その様子を思うとやるせない気持ちになる。


〔神子様には恋人の声も届かなかったようで、結局そのまま宰相との結婚を認められたようですね。 ですが、神子様が神域へ行った時今回と同じような現象がみられ、流石に神官がおかしいと騒ぎ始めた為、宰相との結婚式は延期となりました。 そして調査の結果神子様に異変ありとされたそうです。 そして神子様が薬によって記憶が封じられ、意に沿わない事をさせられていると感じとった当時の神官長が宰相と神子様の結婚を取りやめさせ、その後無事に記憶の戻った神子様は恋人と結婚式をあげられました。 その結婚式当日、神域は元に戻り再び穏やかな日々が続いたとか。」


メイランさんの語る昔の物語に、この神域の今の状態は私が攫われ記憶を無くし神域に来なかったせいなのだと気づく。


やはり神域と神子は何処かで繋がっているものなのだ。


〔今日から毎日神域へ通わないと・・ですね。 早く元の綺麗な神域に戻ってもらわないと。〕


本当は帰って来たのだからお料理をしたり、色々やりたい事があったのだが、神域へ通う事を最優先としなければならない。


その事を心に決め、暫く神域でメイランさんと話しながら過ごしているといつの間にかかなりの時がたっていた。


そろそろいいだろうと腰を上げ、王宮へ戻るため大きな木の元へと行く。


〔次はサーシャとセリーヌの所!〕



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