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異世界神話奇譚 〜白虎の王様〜  作者: 下弦の月
活動開始
31/58

披露目の儀式 〜王宮 〜 終



「うぅ・・疲れた・・。」


パーティーもすでに雑談となっているだけなのになかなか終わらない。

立食形式なのに人目が気になりあまり食べ物も食べられないし、かと言って知ってる人もあまりいない中でただ微笑んでいるだけの私。


声をかけて来る人もすでにいないし、ルドガーは忙しそうにあちらこちらの人と話しこんでいる。


(退屈だなぁ・・、このパーティーっていつ終わるんだろう?)


そう考えていると、サーシャとセリーヌが近くに寄ってきた。


「彩奈様、そろそろ退室なさいますか?」

私の側へ来たサーシャがそう言うと、


「そうなさいませ、彩奈様。さっきからここら辺が引きつってますよ。」

セリーヌはそう言って自分の頬を指差す。


パーティーが始まってからずっと笑顔を顔に貼り付けて来ていたが、セリーヌの言う通りすでに顔の筋肉が強張るほどになっている。 パーティーが終わるまでは・・と頑張っていたのだが・・・。


「彩奈様、パーティーは明日まで続きます。 挨拶も済んでますし、いつ退室なさってもよろしいのですよ?」


「そうですよ! もう後は噂話や、雑談がメインなんですから。」


「え? そうなの?」


サーシャとセリーヌの言葉に驚く。

さすがに明日まで笑顔を貼り付けるのは無理がある。 いつ終わるんだろうと考えていたのだが挨拶の後はいつ退室しても良かったのならさっさと部屋に帰りたかった。


朝から準備して、神殿ではたくさんの人の中で儀式を行って、王宮では各国の王様に挨拶して・・とめまぐるしい一日だったのだ。


既に外は暗くなっている。

昨日はあまり寝ていなかったせいか、なんとなく眠い気もする。


あ!庭園で大声で歌ってた人も判明してます。

なんとロイズとガトールドの王様でした。


なんでも二人はかなり昔からの知り合いで、久しぶりに会ったとの事。

最初は懐かしく昔の話とかしてたらしいんだけど、子供の頃を思い出しているうちに昔歌った歌を口ずさんでいたそうだ。


(口ずさむ・・ねぇ。)


挨拶の時も思ったんだけど、二人の王様は普通の声もかなり大きかった。 大声で歌ってたと思ってたんだけど、あれが標準レベルらしい。


(あれが普通なら、大声出すとどれくらいになるんだろう?)


二人の王様と挨拶しながらそう思ってしまった。


その王様達は庭園で朝早くから歌っていて、そのせいで私が眠れなかった事など知るはずも無くーーー


「朝から昔話しに花が咲きました!」

「あの歌も懐かしかったなぁ!」


なぁんて話していました・・トホホ。


とにかく、パーティーの途中でも退室してもいいというのを聞いたからにはいつまでもここにいる必要も無く、


「じゃ、退室します!」


サーシャとセリーヌにそう声をかけて広間を出る事にした。


サーシャとセリーヌも私が退室するのに合わせて会場を出る。


「あれ? 二人はまだパーティーを楽しんで来てもいいんだよ? 知り合いもいるだろうし。」


二人が一緒に部屋を出ているのに気づき楽しんできてもいいと伝えると、


「いいえ、私はパーティー自体あまり好きではありませんので。」


これはサーシャ。


「あそこにいつまでもいると、色々とマズイんですよねぇ。」


とセリーヌ。


一体どういう事なのかを聞いてみると、父親と一緒にパーティーへ出席したが主要貴族に挨拶が済んだ後、父親が次から次へと色んな男性を連れてきたらしい。 所謂お見合いだ。


そんな父親に辟易として二人は私の元へと逃げてきたらしい。 そして、私が退屈しているのを見て退室を促してきたようだ。


それでも私にとってはとても助かった。 あのままではいつパーティーが終わるのか分からないまま、ずっとあそこにいなくてはならないからだ。


「あそこではあまり食べられなかったし、とっても疲れたぁ。 早く部屋に帰りたい。」


そう言ってサーシャとセリーヌと共に部屋へと戻った。

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