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異世界神話奇譚 〜白虎の王様〜  作者: 下弦の月
現世〜異世界へ
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私、死んじゃいました。

『2年に上がったらバイトしていいって言ったじゃん‼』


『そんな事言ったって、1年の終わりの成績も全然だったんだからバイトするより勉強しなさい‼』


『何それ‼ 2年に上がるまで我慢してた私がバカみたいじゃない‼ 周りの友達なんか皆やってるんだよ⁉私より成績の悪い子だって‼』


『周りは周り!彩奈は彩奈でしょ!』


『もういいっ!』


『彩奈⁉』


最悪!最悪!

なんでうちはこうなんだろう。


今日は聖砺波せいとなみ学園の始業式。

1年の時からバイトしたかったんだけど、イマイチ成績が良くなくて母親から2年まで待つ約束をしてやっと始業式を迎えた今日。

午後には友達の紹介でカフェのバイトの面接があるので、親にバイトの話をしたらさっきの会話。


うちの学校は聖がつくのに、普通の公立。

普通、聖がつくのって私立じゃないの?って感じなんだけど。

おかげでまわりからは、聖砺波せいとなみの呼び方から(あぁ、あの並学校ね。)なぁんて呼ばれてる。


でも1年からバイトはOKだし、しかもバイトが1つだけど、単位に含まれる。

ただし期間が決まってて、一年以上つづけてないと単位はもらえない。

成績のイマイチな子はバイトを頑張って一つでも単位を底上げしようとする。

公立でもちょっと違った感じの学校なんだ。


「彩〜〜!おはよ〜。早くしないと遅刻だよぉ」


自転車に乗ってすれ違いざま声をかけてきたのは、幼馴染の栗原透緒子(通称トーコ)。

中学までは一緒だったんだけど、高校は聖砺波より偏差値が高いこの辺りではちょっと有名な高校に通ってる。

聖砺波は徒歩で行けるんだけど、トーコの通ってる学校は少し遠いので、トーコは自転車通学。


トーコが今頃ここを通るってことは、徒歩通学の私は遅刻ギリギリって感じかな。

でも、朝から母親とケンカした私には遅刻なんてもうどうでもいいって思ってた。


父親は家庭の事には無関心で、私には兄と妹がいる。

三人兄妹の真ん中なんてはっきりいって最悪。

兄は昔から成績もよくて、だから母親は私には勉強を押しつけてくる。

妹は神崎家のアイドル状態。

近所でも評判のちょっと可愛い女の子。

その三人兄妹の真ん中の私はいたって普通の平凡な女の子。

トーコちゃんは(そんな事ないから!彩も完全美人さんだから!)って言ってくれるけど、真近にアイドルばりに可愛い妹を持つと全然自信がもてなかったりする。


って、話はそれたけど・・

もぅ今日は遅刻して行こうっと。

学校ついたら友達にバイトの話断らなきゃなぁ。

なぁんて考えてたとき、急に後ろの方から


キキキキーーーーッ‼


って音。


なんだろぅ?と思って振り返るとかなりの速度で車がスリップしながらこっちに向かってきていた。


誰かの【危ない‼】って声が聞こえてたけど、私はそこを動く事が出来なくて・・・。



ーーーーーードンッ



亀のように遅い連載かもです。

異世界物ですが、王道中の王道を行きたいと思います。


自分の好きなストーリーを展開していくので、おかしな点があっても暖かい目で読んでもらえると嬉しいです。

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