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アナタの知らない(方がよかった)世界

作者: 小倉あん

この作品は過去に同人コントCDの脚本として用意したものです。


演者さんの都合により収録が出来ず、あえなくボツになってしまったものですが、

作者としてはこのままお蔵入りさせるのは惜しかったので、ココに掲載させていただきます。




A「う~ら~め~し~や~」

B「う~ら~め~し~や~」

C「うらめしやーっ!(元気よく)」

A「、、、ねぇ?一人場違いな挨拶したコ居ない?」

C「初めまして、この間化けて出たバッカリなんですっ!右も左も分かりませんが、ご指導の程よろしくお願いします!」

B「新人さんねー、よろしくー」

A「右も左もってどのくらい分からないの?」

C「はいっ!横断歩道を渡るときに右も左も確認せずに、車に撥ねられる程度には分からないですっ」

B「分かったわ、残念なコね?」

A「特にお味噌のあたりがね?」

C「そんな事ないですよー、右くらい分かりますよっ!茶碗を持つ方が右です!」

B「分かったわ、残念なコなのね」

C「あれ?お箸を持つ方が右?」

B「いいのよ、アナタはそのままの残念なコで居てね?」

C「はぁ、」

B「いいわ、私たちがアナタを立派な幽霊にしてあげる」

A「私たちに任せれば、子供は泣き出して、女の子は夜トイレに行けなくなり、坊主も走って逃げ出すわ!」

C「それはスゴイですね!よろしくお願いしますっ!」

B「まずは正しい『うらめしや』の言い方からね?」

A「地獄の底から響いてくるように『う』!巻き舌利かして『ら』!眼を剥くように睨みを利かせて『め』!トーンが突き抜けるように高らかに『し』!上まで突き抜けた気分をたたき落とすように『や』!コレが完璧に出来ればお巡りさんもちびるわよ」

C「ぅぅぅうううううううるぁぁぁぁぁぁむぅぇぇぇぇすぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁっ!!!!けふんけふん!(咳込む」

A「うーん、惜しい。」

B「いい感じだと思うんだけどねー」

C「すいません、喉が弱くって」

B「まぁ、いいわ、コレは練習を重ねなきゃダメね?」

C「はい、でも、何で『うらめしや』なんですか?何かの定食屋さんの宣伝みたいなんですけど、、。」

A「表は評判のいいパン屋さんでね、裏の飯屋はお客が少ないのよ。」

C「へー、勉強になりますっ!」

B「ウソよ、残念なコねぇ」

A「いじりがいがあるわ」

B「お次は登場の仕方ね?」

A「ここが肝心なのよ、そこに古井戸があるから、そこから出てくるのよ?まずアナタの思うようにやってみて?」

C「は、ハイっ!じゃあいきます、、、『うらめしやーっ!』」

ガタン!

C「きゃっ」

ずべしっ

B「残念なコだわ」

A「ある意味すごいわ、足もないのにずっこけるなんて、テクニックよね。」

C「い、痛い、、、。すいません、着物のすそを踏んずけてしまいました。」

B「ねぇ?アナタ、足もないのにどうやってそんな真似が出来るの?」

C「え?きゃーっ!?ワタシの足が無いわ!?彼氏にも『綺麗な足してるね』って褒められたのにー。くすん」

A「リア充か!リア充なんて爆発してしまえ!」

C「爆発したら死んじゃいますぅ!」

A「もう死んでるじゃない」

C「だって!だって!ワタシの足ーっ!」

B「幽霊だもの、足なんて無いのよ?」

C「あ、そっか」

A「立ち直り早っ!」

B「まぁいいわ、とりあえずアナタに出来ることから練習していきましょう?」

C「登場シーンは?」

A「、、、げふんげふん。」

C「登場シーンは?」

B「諦めたわ。」

C「くすん」

B「とりあえず、さっきの『うらめしや』をマスターしましょう。」

C「はーい」

A「私たちがお手本見せるから、続けて言うのよ?」

C「はいっ」

A「う~ら~め~し~や~」

C「う~ら~め~し~や~」

B「う~ら~め~し~や~」

C「う~ら~め~し~や~」


以降リピート&フェードアウト


A「う~ら~め~し~や~」

C「う~ら~め~し~や~」

B「う~ら~め~し~や~」

C「う~ら~め~し~や~」




いかがでしたでしょうか?

これを演者さんが読み、編集さんがノイズを取り、BGMや効果音を合わせてコントとしてお披露目をするんです。(簡単に説明しましたがw本来なら演出にあわせて撮り直しをしたり、CDを焼いたり、パッケージを考えたり、と様々な作業が残っていますがw)

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