注目のSF漫画といえば?
『AIの遺電子』全8巻
『AIの遺電子 RED QUEEN』全5巻
『AIの遺電子 Blue Age』全9巻
作:山田胡瓜
人口の1割がヒューマノイドとなった未来の物語。
人間と変わらない、人間らしい振る舞いをするヒューマノイドたちと、それを偏見を元に差別する人間たち。問われる「人間性」と、データコピーにより、死の境界すら、あやふやになるヒューマノイドたち。複製される人格、曖昧になる自己。
ヒューマノイド医療の専門医である主人公が見る、近未来の景色とは?
SF作品は、創造力と想像力が掛け合わさって生まれる思考実験みたいなもの。初めからこれくらいの想像力と「想定」がないのなら、むやみな発明はやめるべきかもしれない。
正直なところ、AIに与える肉体を人間そっくりにする必要性を筆者は感じない。「神は自分に似せて人間を造った」という妄想の現実化を人間がAIの神として、行おうとしている現在。
ヒューマノイド以外の最適解が想像できない時点で、SFの可能性も頭打ちになってきているのだろうか?




