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死なない漫画といえば?
『無限の住人』
作:沙村広明
死なないと聞いて、みなさんが思い浮かべたのは『亜人』だったのではないだろうか。実は亜人よりも前に、主人公がどのような攻撃を受けても死なないという、無茶な設定の漫画があった。しかも、同じアフターヌーン系列で。
逸刀流という、ならず者の剣客集団に道場を潰され、両親も惨殺された少女と用心棒となった万次との敵討ち道中記。万次の不死身には、八尾比丘尼の肉が関連しているらしく、心臓を刺され、バラバラになっても生き返るのだから性質が悪い。ただし、痛覚はそのままで何度も殺されるのだから、万次としてもたまったものではない。
亜人は、いわば現代版の『無限の住人』のであるが、こちらは時代モノで、けっこうなファンも多い作品なので、亜人を語る時に「実は元ネタはさ~」と蘊蓄垂れるのにも、読んでみると面白い。




