表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/21

崩壊

泉の階は、すでに床面まで緑の粘液が浸っていた。

「ウルフの人たちはどうしたんだろ」

私がそれを見てぼやいた。

「彼らなら、隔離した。アルゴと協力してな」

デネボラはある後に目配せをしていった。

「ウルフの面々は、我々が死ぬまでは、時間の外に留め置かれる。だが、娘のローエリだけは、それができなかった」

「どうして」

「ローエリは、隔離の時にその場にいなかったからさ。今は、第3階層、彼女の故郷のところにいる」

アルゴは、特に後半の部分を、私にこっそりと教えてくれた。

「まあ、彼らも何らかの方法で出ていくことができるだろうがな」

お父さんが、はっきりとそう言った。


第1階層へ向けて、私たちは、階段を駆け上がることになった。

まずは、泉から第5階層。

第5階層への階段を登りきると、息もつかずに第4階層へ移る。

すぐに、第5階層への階段は、床面が真っ暗になった。

それが第1階層への階段を登りきるまで続いた。


最上階にたどり着くと同時に、先ほどの階段が霧となり、つながりが断たれた。

すると、まるで大きな鉄ハンマーで全身を均質になぐられたような感じで、私は吹き飛ばされた。

すぐに、どこかに連れて行かれるかは分かったが、それを確かめる前に、気を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ