気持ちが落ち込む
気持ちが落ち込む
私は先月、子宮全摘手術を受けた。子宮に加えて、左卵巣も摘出した。
昨日が術後初めての診察の日だった。
経過良好。
ただ、まだ無理は禁物で、ここから徐々に運動量を増やしましょうと言われた。
え、めっちゃ歩いちゃってた…。
…いちにち7000歩歩いてたのは、『やりすぎ』だったようだ…。
また、お風呂も「今日からは湯船に浸かっていいですよ。」とのこと。
…え、入っちゃってた…。
というのも、気持ちがすごく焦っていたのだ。
その焦りをどうにかしたくて、動いてしまっていた…。
私の周りの人たちは、みんなバリバリ働いている。
それに比べて、私は、毎日何もしていない…。
毎日、自分にタスクを課してはいる。
たとえば、「洗濯用洗剤を買いに行く」とか「メモ帳を買いに行く」とか。
同日にこなすのではなくて、毎日外に出て歩くためのタスクを作っている。
いちにち、1回は必ず外出するように…。
それから、晴れていたら外でお弁当を食べて帰ってくる。
一生懸命やってるつもりだけど…。
この時期になると、落ち込んじゃう…。
私の周りの人たちは、春で。
新しい年度の始まりで。
きっと新しいお仕事で、新しいチームを組んでる。
きっと、バリバリ、キラキラ、お仕事してる。
そう思うと、自分が何もしていないような気持ちになって、落ち込んじゃう。
実際、私がしていることなんて、家事と少しのお買い物だから…。
自分のあまりの出来なさに、ドヨンド…となる。
それから、矛盾した気持ちも抱えている。
早く職場に戻りたい気持ちと、もっと休みたい気持ちが同じくらいあるのだ。
私は病気で休職するまで、早朝出勤、目いっぱい残業、持ち帰り仕事、休日出勤…を繰り返していた。
タクシー出勤、タクシー退勤、そのタクシーの中でも仕事していた。
体も心も限界だったと思う。
それが、今は、毎日とても平和なのだ。
バリバリ働いている人と自分を比べて、落ち込みはする。
でも、基本的には、毎日少しずつ出来ることが増えて、家事が出来るようになっていて、落ち着いた生活が送れている。
コネコちゃんの成長を間近で見れる。
疲れて横になると、必ず、ネコちゃんが添い寝してくれる。
今まで寂しい思いをさせていたんだなと痛感した。
とても、人間らしい生活が出来ている…。
だから、復職が怖い。
また、あの戦争みたいな毎日に戻るのが、怖い。
働きたい気持ちと、休んでいたい気持ちとが、せめぎ合っている。
それすらも、「甘えなんじゃないか」となじる自分がいる。
子宮全摘をしたので、ホルモン剤で治療しなくてよくなった。
ホルモン剤を飲んでいた時は、気持ちのアップダウンが激しかった。
今は、もう飲んでいないのに、気持ちがドヨンド…。
春は、落ち込む。
春は、人と自分を比べてしまう。
春は、喜びの季節のはずなのに。