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8話
話しながら歩いているとあっという間に海に着いた。
砂浜を歩きながら貝殻を拾う。
綺麗な形だ。
「海っていいね。海と女子高生とか映え要素しかなくない?」
確かにそうだね。写真撮る?
「撮ろ!」
フラッシュを焚いて写真を撮る。
「夕希との記録!やった。」
なのはの笑顔が弾ける。
このまま二人きりで居られたら。
このまま永遠に居られたら。
そんなことを考える。
静かな波の音。
水面を照らす月。
この空間はとても美しい。
なのは、髪結んでいい?
「急にどうしたの。別にいいけど。」
ありがと、結ぶね。
櫛で髪を梳かし、丁寧に結ぶ。
なのはの長い髪の毛はとてもサラサラしていて、いい匂いがする。
出来た。クラゲヘアだよ。
「クラゲ!おー、すごいねぇ。」
本当は毛先巻きたいんだけどね。ヘアアイロンないし。これで許して。
「夕希は器用だね。可愛いよ、すごく。」
そう言いながら自撮りをするなのは。
「待って、もうすぐ終電!」
え?やばいって。
焦りながら砂浜を駆ける。
ローファーに入り込む砂も気にせず、駅へ向かった。
暑い夏の夜。
私たちの青春はもうすぐ崩れだす。