7話
私たちは家と真逆の電車に乗った。
帰りたくない時はいつも海へ向かう。
静かな夜の海がとても綺麗なのだ。
「夕希、ご飯奢ってくれるんだよね。期待してるからね。」
ファミレスね。食べ過ぎたらお腹壊すから気を付けるんだよ。
話をしていると目的地に着いた。
まずは腹ごしらえをする。
「美味しい!ファミレス最強だよね。」
そうだね。美味しいねー。
テーブルいっぱいに並べられた皿。
なのはが注文したのはミートソースのスパゲッティ、サラダ。それにステーキ。
どんどん減っていくご飯を見ているとなんだか幸せになる。
「夕希、早く食べないと私が食べちゃうよ?」
食べるから。急かさないでよ。
私が注文したのはドリア。あとはお互いドリンクバーを頼んだ。
食べ終わったら少し課題やろうか。
「え?課題のこと忘れてた…」
少し抜けている彼女。そんなところも好きだ。
ご飯を食べ、デザートも食べ。
ドリンクを片手に少し課題を進める。
「こんなの勉強したっけ。」
したよ。多分。
なのはと私はそこまで頭が良くない。
下から数えたほうが早い順位。
答えを見ながら。スマホで調べながら解き薦めていく。
気が付けば、もうすぐ21時になるところだった。
なのは、行こうか。
「うん。」
お会計を済ませ、海に向かう。
なかなかの値段になっていたが仕方がない。