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夜空散る花  作者: 雨宮雨霧
3/14

2話

とても眠い5時間目。

数学の授業だ。

はっきり言って数学は苦手。

つまらないのでなのはの席に目を向ける。

…なのは、寝てる!

爆睡してるよね。かわいい。


「おい!花咲!!起きろー!」

先生の怒号が響く。

長い廊下にも響き渡るような声だった。


「ひぇっっ、ごめんなしゃい、」

なのはが泣きそうな顔で謝った。

それもまたかわいい。

だが、急に叫ばれたので心臓に悪い。

みんな驚いた顔だ。


「あのー、何がありましたか?」

そう言って教室に誰か入ってきた。

あまり見覚えのない人。だけどどこかで見たことがある。

そうだ。校長先生だ。

それに気付いた生徒はざわつきだす。


ワンチャン授業無くなるんじゃない?

先生怒られるのかなー笑

色んな声が混じり合う。


「佐藤先生。なにがあったか事情を聞かせてください。」

数学の佐藤は校長先生にあたふたしながら説明している。

実に滑稽だ。面白い。


「事情は分かりました。花咲さん、授業中に寝るのは良くないですね。ですが普通のことなのであまり気落ちしないでください。

佐藤先生。あなたは他のクラスまで授業を妨害しています。以前にもこんなことがありましたよね?

お話しましょうか。」


笑顔で話しているが目は笑っていない。校長先生は怖い。

廊下を見てみると野次馬かのようにたくさんの先生たちが居た。

佐藤は俯いて校長先生に連れて行かれた。


もぬけの殻になったこの教室。

みんな自由に話し始めた。

なのはの元へ足を運ぶ。


大変だったね。授業潰してくれてサンキュー。

「びっくりした、怖かった」

泣きそうな顔をして私を見てくる。

怖かったね、と頭を撫でてみる。するとたちまち笑顔になった。

「夕希の手って落ち着く。大好き。」

そう言って満面の笑みを見せてくれた。

国宝、いただきました。


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